- 山形の山登りの会の人たちに誘われて、甑岳に行く事にした。総勢12名だった。林道最奥の手前に駐車した。林道を進むとすぐに登山口で、木橋を渡り山道に入った。
- 杉植林帯の登りだった。時々水の流れを渡った。水場が有ったので一休みした。水場を過ぎると少し急坂になった。サラシナショウマが咲いていた。マムシグサの赤い実が有った。右上の杉の倒木に「杉かのこ(別名スギヒラタケ)」がたくさん生えていた。帰りに採ろうと場所を覚えておくことにした。
- 馬立沼分岐からの登りでは、栗がたくさん落ちていた。杉の木が無くなったところで栗林になった。「栗林へようこそ」の看板が有った。栗はかなりの密度で生えていた。全員で栗拾いをした。10分も拾うと、それぞれの袋に1kg位になった。山頂までの行程がまだあるので、ここらでやめておくことにした。栗林からの登りでは栗のイガを踏みつけながらの登りになった。
- 尾根に出たところが岩神コースとの合流点だった。合流点からの登り始めではドングリや栗がたくさん落ちていた。動物が食べた後らしく、栗の実の中味がちらかっていた。周囲にはミズナラの木も多かった。登るに従い暑くなってきた。「翁松」で一休みした。
- 「翁松」から少し登ると「徳内坂」の標識が有り急坂になった。山形市内で30度の暑さだった日で、大汗をかきながら登った。あえぎながら登っていると30歳位のトレイルランナーが抜かして行った。やがて潅木が多くなった。ウルシの紅葉がきれいだった。振り返ると展望が得られ山形盆地が見えた。
- 山頂広場は展望が良かった。蔵王山、鳥海山の展望を楽しんだ。日差しが暑いので、少し進んだ木陰で昼食休憩にした。
- 山頂広場から山頂までは緩い上り下りの有るブナ林の稜線だった。最後に少し登ると山頂に着いた。立派な標識が立っていた。展望は無かった。
- 山頂広場まで戻って小休止後、下山を開始した。急坂が終わり、岩神コースとの分岐点まで進んで一休みした。行きに比べて少し風が出て涼しくなっていた。栗林を通過し、馬立沼分岐まで下りた。馬立沼に寄り道した。菱の浮かんだ静かな沼だった。水場手前では「杉かのこ」をメンバーのうちの有志が採ることにした。水場まで下って休みながら全員がそろうのを待った。
- 最後に木橋を渡り、無事、登山口に着いた。結局、この日、出会った他の登山者は30歳代のトレイルランナー一人だけだった。