- 健康村に前泊した。前日からの雨は、当日朝には霧雨になっていた。余分な荷物を宿に預け、レインウェアを着て出発した。
- 鉱石山入口の曲がり角では、ちょうど民家の家族が車で出かけようと準備をしているところだった。挨拶をして通過した。
- 霧雨の林道を登っていった。周囲は植林で、少し伐採されていた。沢ガニが林道を歩いていた。登山口にはトイレが四つあった。
- 山道に入ると、しばらくは沢沿いの道だった。蛙と小さなマムシを見た。沢から離れると斜面を横切って進む道になった。周囲はトチなどの広葉樹の森だった。足下にはトチの実が落ちていた。傾斜が緩くなるとトロッコの線路跡が有った。錆びたレールが残っていた。トロッコ跡から少し登ると稜線に出た。一休みした。
- 稜線ではアキノキリンソウが咲いていた。周囲はカエデなどの広葉樹の森だった。少し稜線に切れ込みが有ったところでは左側の斜面を巻いた。小鞍部への下りにはサラシナショウマが咲いていた。
- 最後に少し急な坂を登り、登り切ったところで左手に進むと山頂に着いた。標識が有った。霧雨が降り続き展望は無かった。木からはしずくが落ちてきた。付近はミズナラが多く雰囲気が良かった。シートを敷いて座り、メンバー持参のアップルパイとコーヒーをおいしくいただいた。天気が悪いので予定していた木賊山往復は中止した。
- 1181m峰へはミズナラが多く、いっそう雰囲気が良くなった。キノコもあちこちで生えていた。枯れ木の根元には黄色いキノコがびっしり生えていてびっくりした。ミズナラの木の根元には手のひらを二つ広げたくらいの大きさにマイタケが生えていた。1181m峰では傘の差し渡しが10cm以上の大きなキノコが生えていた。
- 1181m峰からは、少し急な尾根の下りになった。やがて急坂が終わり、林道の下りになった。林道ゲートを出ると舗装の車道に出た。一休みした。霧雨は降り続いていた。一休み後は舗装路を下っていった。途中でスキー場からの広めの車道に合流した。車が数台通った。
- 宿に戻ったときも霧雨は降り続いていた。服を着替え、バスの待ち時間を宿の中で過ごす事にした。コーヒーと地ビールを注文した。ロビーで休んで良いか尋ねると「ソーシャルディスタンスを保って座ってください」と言われた。椅子に座り、コーヒーを飲みながら秋の楽しい山行を振り返った。