- 栃谷登山口の駐車場でテントを張って寝ていると、明け方、車が何台も奥の方に走っていく音で起こされた(後で山菜採りと分かった)。テントをたたみ、朝食を食べてから出発した。
- 川を渡り、沢沿いの道を少し進むと、尾根に向かっての急な登りになった。ブナの樹林帯だった。雨が降って来たが、樹林の中で下まで雫が落ちて来なくて快適だった。「登山口より1.5km地点」標識を過ぎると、背の低い木が多くなって来た。雨も下に落ちてくるようなったのでレインウェアを着た。
- 1346mピーク付近まで登ると、雨もやみ、薄日も差してきた。ウグイスも鳴きだした。足元にはアカモノが咲いていた。草や灌木はまだ濡れいてるのでレインウェアの上だけ脱いだ。
- 前金剛の手前ではイワカガミやミツバオウレンが咲いていた。レインウェアの下半身は水滴が付いてびしょびしょになった。ガスの中を登っていくと、大きな展望板と石の祠のある前金剛に着いた。ガスで展望は無かった。しばらく待つうちににガスが晴れて中金剛が見えてきた。カッコーやホトトギス、ウグイスがたくさん鳴いていた。
- 前金剛から中金剛はいったん下りになった。ガスがまた出てきた。鞍部には小さな池塘があり、蛙が池の中や脇の草むらでうごめいていた。
- 中金剛に着くと再びガスが晴れた。展望はどんどん良くなり、雲の向こうには北アルプスも見えてきた。ウグイスやクロジなど鳥たちが盛んに鳴いていた。
- 中金剛からは展望が良く、快適な道だった。すぐ横の小さな谷間には、まだ雪が残っていた。ウグイスや蛙の鳴き声が聞こえてきた。奥金剛は、平らでどこが頂上か分かりにくいところだった。
- 奥金剛からしばらく進み、ブナ林が出てくると、やがて林道に出た。1513mの三角点の手前あたりで、ここからは林道歩きになった。林道にはあちこちに山菜採りの人や車がいた。東俣峠の林道入口の立て札には「入山料5000円/1人」と書かれ、番人がいた。立て札には資格がある人を除くと書かれていたので地元の人は無料のようだった。東股峠からは車道を歩いて栃谷登山口へ戻った。登山口では出発時に2台だった車が、23台になっていた。
- 帰り、東海北陸道を軽快に走っていたら、不覚にも覆面パトカーにつかまってしまった。速度超過では切符を切られなかったが、通行帯違反(追い越し車線の走り続け)で切符を切られ、一気に眠気がさめた。