- 初日は保坂(ほうさか)バス停から水坂(みさか)峠までの短時間の登りだった。最初は交通量の多い国道だった。国道の温度表示が14度を示していた。やがて国道を離れ旧道に入った。登り詰めたところが水坂峠だった。
- 水坂峠で高島トレイルの山道に入り、良いテント場を探していると、沢を男性登山者が下りてきた。少し焦った感じで「道がわかりにくくて迷ってしまった」と言っていた。送電鉄塔の所が眺めが良く平坦だったので初日のテントを張った。下の国道を通る車の音が聞こえていた。
- 二日目は曇りだった。二の谷山の稜線までは一直線の登りだった。少し日が差してきて暑くなってきた。周囲の木々は黄葉が始まっていた。稜線に出ると少し桧植林が混ざった。
- 二の谷山への最後の登りは急だった。二の谷山山頂はトレイルから少し右手に入った三角点のところだった。山頂の西側半分は植林だった。
- 545m峰を過ぎ、尾根の460m地点で直角に曲がると国道への下りになった。急な下り坂だった。最後の杉植林にはテープが頻繁につけられていた。国道に出たところが桜峠だった。
- 桜峠から車道を進み林道に入って少し進むと行者山への登山道入口に着いた。行者山への登山道は杉植林に囲まれていた。送電鉄塔に出ると行く手に行者山が見えた。風が心地よく吹いていた。
- 植林帯を登って行くと行者山山頂への分岐に着いた。行者山山頂は少しトレイルから左手に外れたところに有った。杉植林に囲まれて展望は無かった。風は無かった。
- 分岐に戻り横谷峠へと向かった。所々で広葉樹の雑木林になった。横谷峠では林道を左へ進むと水場が有った。水を汲んでいる間に車が2台通った。
- 水で重たくなったザックを背負い、ミズナラの森の急坂を登って行った。標高590m地点で少し緩くなったので一休みした。
- 登り詰めた693mピークはミズナラで囲まれた良いテント場だった。少し東側に寄った所に風を避けてテントを張った。静かな森で、夕陽がきれいだった。この日は、山中では登山者に会わなかった。夜中に動物の足音がした。
- 三日目は風が冷たかった。テント場からすぐに杉植林になった。やがてブナ林になり、駒ヶ池に着いた。黄葉が始まっていてきれいだった。駒ヶ池の水面には落ち葉が浮いていた。
- 駒ヶ池からはブナ林の登りだった。時々日が差す曇り空だった。登り途中で若狭湾が見えた。
- 駒ヶ岳は山頂中央の岩場の上に三角点が有った。風は少しだった。南方は晴れていて琵琶湖が見えた。
- 駒ヶ岳からもブナの森だった。黄葉がきれいだった。稜線は少し狭くなり、若狭湾と琵琶湖の両方が見えた。冷たい北風の中、与助谷山に向かって歩いて行った。