- 甲府駅からのバスは2台に増発されていた。車掌によれば、今年は昨年より残雪が多いとの事だった。天気が良く、広河原からは北岳がよく見えた。
- 大樺沢下部の樹林帯を登っていくと雪渓に出た。キックステップで標高差100mほど雪渓を登ると、二俣の分岐に着いた。分岐を曲がり、ほとんど標高差の無い登山道を進むと白根御池小屋に着いた。テントを張った。テントは全部で10張り程だった。
- 翌朝、テントに余分な荷物を置いて出発した。ニリンソウの咲く草すべりを登って行った。やがてダケカンバの森になった。二俣から登ってきた道と合流したあたりはシナノキンバイのお花畑になっていた。
- 小太郎尾根分岐からはハクサンイチゲ、オヤマノエンドウ、ミヤマキンバイなど、たくさん花が咲いていた。
- 山頂は360度の展望だった。10人ほどの登山者がいた。北岳山荘への荷揚げのヘリが10分おきに下から登ってきていた。天気が良く、穏やかな日で、荷揚げ日よりだと思った。
- 下りは八本歯のコルへ向かった。途中にはチョウノスケソウとキタダケソウが咲いていた。大樺沢への下りは梯子が連続していた。北岳の岩壁(バッドレス)からはクライマーのコールが聞こえてきた。梯子が終わると雪渓に出た。ステップをきざみながら滑らないよう慎重に下ったので時間がかかった。
- 二俣から白根御池小屋へ戻り、テントを回収した。最後はシラビソの森を広河原まで下った。