- 前日に登山口まで移動し、駐車場の片隅にテントを張った。10時頃に二人組がやって来て隣りにテントを張っていた。
- 翌日、4時に起床しテントを車の中にしまい、不要な物を置いて出発した。
- 林道は5分も歩くと終点になった。ここからは川沿いの道だった。靴底をぬらす程度の徒渉があった。ところどころ笹が密生していて服に朝露がついた。1箇所滑りやすい岩にロープをつけたところが有り、慎重に通過した。
- 尾根に取り付くと最初はシラカバとトドマツの森だった。標高1284mあたりからダケカンバの森になった。
- ダケカンバの森は肩まで続いていた。肩から少し登るとダケカンバからハイマツ帯に変わった。ハイマツもしずくで濡れていた。山頂が間近に見えてきた。
- 山頂に着いたとき、タイミング悪く日高の山々に雲がかかり始めていた。前日まで登っていた1839峰が雲の間に見えた。間近には札内岳が見えた。反対側は、地平線まで雲海におおわれていた。やがて単独行が二人と二人組が登ってきて山頂は5人になった。雲が取れないかとねばったが、結局、カムエクは見えなかった。最後に幌尻岳が山頂部だけ見えた。もう少し晴れたら写真に撮ろうと思ったが、無情にも二度と姿を現さなかった。
- 下りは、登り返しもなく軽快に下った。行きには濡れていたハイマツや笹は、すっかり乾いていた。
- 駐車場まで下りてくると、山頂で会った札幌の岳人がまだいたので、余った燃料を進呈した。更別まで行き一浴して帯広まで戻った。