- 冷池山荘でテント設営後、余分な荷物を置いて鹿島槍ヶ岳に向かって出発した。ちょうど下山してきた20代の二人組に山頂の様子を聞くとガスだったとの返事だった。
- 最初の登りは稜線の東側の道で、お花畑になっていた。霧の中にチングルマやハクサンフウロが咲いていた。お花畑が終わり稜線の西側に出るとハイマツ帯になった。霧が少し晴れて谷が見えた。次々と下山してくる登山者とすれ違った。
- 布引山までは再び霧の登りになった。布引山山頂には大きなザックを背負った30歳位のオーストラリア出身の男性がいた。翌日の天気を質問されたので、その場で調べてみた。この日は30%の降水確率、翌日は40%の降水確率だった。「同じような天気だが、明日の方が少し悪くなる」と教えてあげた。
- 布引山からの登りで、登山道にいる雷鳥の親子を見た。雷鳥の子供は4匹いた。布引山から山頂までの間で約15人とすれ違った。風が少し強かった。
- 鹿島槍ヶ岳山頂にはだれもいなかった。風は無かった。ツバメが飛び回っていた。休んでいるうちに4-5人の登山者が相次いで登ってきた。霧の山頂でたっぷり休んだ。
- 下りでは30人以上とすれ違った。登りで見た雷鳥は登山道から20mほど離れたところにいた。登ってきた22-23歳の女性二人組に雷鳥がいることを教えてあげた。「教えてもらわなければ分からなかった」と感謝された。標高2550m付近まで下ると、ようやく霧が晴れて夏らしい青空が広がった。
- 冷池山荘のテント場は、行きとは様相が一変し、たくさんのテントで混雑していた。登山道までテントがはみ出すほどだった。テントを張る場所を探していた28-30歳の男女二人組のためにテントの場所を30cmほどずらしてあげた。テント場は日当たりが良く、テントの中は暑いくらいだった。夕方からは雨になって少し涼しくなった。
- 翌朝は曇りだった。朝日だけはまぶしかったが、爺ヶ岳には雲がかかっていた。雨に濡れてすっかり重くなったテントをザックにつめて歩き始めた。
- ハイマツ帯を登って爺ヶ岳中央峰に着いた時は霧だった。雨が降り出したのでレインウェアを着た。種池山荘が近づくとガスが晴れて稜線が見えてきた。種池山荘では、雨は少し小降りになった。
- 石ベンチに着く頃にはいったん雨がやんだが、一枚岩付近からは再び雨が降り出した。登山口では、これから登る30代の男性に「雨で登山道がどうなっているか」質問された。「特に問題ない」と教えてあげた。
- 扇沢で濡れた服を着替えてようやく落ち着く事ができた。
- 帰宅してザックの重さを量ったら水無しの状態で9.4kgだった。濡れて重くなったテントのせいで出発時から1kg軽くなっただけだった。