- 住居附(すまいつく)の新高畑橋の駐車場には車が4台停まっていた。ちょうど若いカップルが登山口へ向かって出発したところだった。
- 登山口までの車道を歩いていると、落ち葉を集めていた地元の男性がいて「笠丸山に行くのか? 今日は多いね~。15人位登っているよ」と声をかけられた。
- 登山道は急だった。少し風が冷たかった。日差しがまぶしかった。標高の低いところでは紅葉がきれいだった。
- ゆっくり時間をかけて登って行くと、やがて話し声が聞こえてきて東峰に着いた。囲まれた樹林の中に標識と祠が有った。子供も含めて10人のグループが標識の前で食事をしていた。リーダーの男性から「空けましょうか」と言われた。「大丈夫ですよ」と伝えて奥の方で休むことにした。少し休んでから記念写真を撮ろうとしていると、先ほどのリーダーがやってきて「撮りましょうか」と言ってくれたので撮ってもらった。
- 西峰へは名残の紅葉がきれいな稜線を進んだ。途中には地蔵峠への分岐が有り、ロープの岩場が下へ向かっていた。ちょうど若いカップルが声を掛け合いながら下っているところだった。
- 分岐先で岩稜を通過すると西峰に着いた。誰も居なかった。眺めが良く、両神山がよく見えた。前後に長い山頂で一番高いところに三角点が有った。日が当たって暖かだったのでゆっくりと休んだ。
- 西峰を出発して分岐に戻るときに10人組がやってきた。先頭のリーダーから西峰への様子を聞かれたので「すぐそこで終わりで三角点が有ります」と教えてあげた。
- ロープの岩場を慎重に下り、しばらく進むと地蔵峠に着いた。黄葉した大きな木の根元に赤い頭巾を被った小さなお地蔵さんがいた。
- 地蔵峠からマツオへの最初の登りには作りかけの木の階段が有った。階段が終わると落ち葉の多い尾根になった。落ち葉に隠れて少し道が分りにくくなっていた。マツオ手前には長さ5mほどの木の梯子が斜めにかかっていた。
- マツオ山頂には小さな祠が有った。松の木が少し生え、潅木越しに眺めが良かった。
- 地蔵峠への戻りでは、少し強い風が吹いて足下の落ち葉を吹き飛ばしていた。顔を上げると木の間に笠丸山が見えた。地蔵峠からは谷沿いの道を下った。黄葉が少し残っていた。
- 林道に出て10分ほどで駐車場に戻った。他の車は帰った後だった。