- 湯の小屋でバスを下り、車道を歩き始めた。曇り空だった。標識に従って左折した。すぐに教会が有った。裏手に山道が有ったようだが見落としてしまい、そのまま車道を登ってしまった。広い車道に出て右折し、少し下ると登山口が有った。
- 最初は沢沿いの道だった。小さな丘を越えて下ると林道に出た。林道を少し登りゲートを過ぎたところから再び山道に入った。整備されているらしく草の刈られた跡が残っていた。少しブナが有った。1187mピーク付近にはヒノキアスナロが多かった。再び林道に出るとすぐに山道との分岐が有った。古い標識が有り、山道を指しているのか林道を指しているのか分かりにくかった。尾根伝いに山道を歩くことにした。結局、再び林道に合流した。合流したところが林道終点で軽トラックが停まっていた。
- 山道を上り下りしながら次第に標高を上げていった。急坂を登り、少しゆるくなってからしばらく登ると避難小屋が有った。思ったより低い標高(おそらく地形図上の1678m標高点)だった。コンクリート製でドアは壊れて立てかけられていた。蚊が多かったので小屋の先の登山道脇にテントを張った。梯子で小屋の屋根に上がり、展望を楽しみながら夕食にした。
- 翌日は暗いうちからホトトギスが鳴いていた。曇り空だった。展望を楽しみながら屋根の上で朝食を食べた。
- だいぶ軽くなったザックを背負って出発した。次第にシラビソが多くなっていった。水場で水を補給した。水場付近は虫が多かった。更に登ると蛍池に着いた。この付近にはベニサラサドウダンが咲いていた。片瀬沼からは燧ヶ岳が見えた。雰囲気は良かったがブヨが多すぎて閉口した。耳の中までブヨが入ってきた。
- 縦走路の分岐を過ぎると笠ヶ岳への最後の登りになった。蛇紋岩の赤い岩が多かった。白いコメツツジのような花が咲いていた。笠ヶ岳山頂は展望が良かった。ニッコウキスゲやタカネバラが少し咲いていた。
- 縦走路に戻り小笠に向かった。笠ヶ岳の基部はお花畑になっていた。アズマギク、イワカガミ、チングルマが咲いていた。ウグイスが盛んに鳴いていた。少し雨がぱらついた。
- 小笠は縦走路からわずかに登ったところに有った。この登りにはヒメシャクナゲが咲いていた。
- 小笠からオヤマ沢田代まではぬかるみが多かった。靴が泥だらけになった。時々にわか雨が降った。
- オヤマ沢田代の木道に出ると、とたんに人が多くなってきた。昨年より時期が早かったせいか、ワタスゲは少な目だった。鳩待峠まで一気に下り、靴の泥を落とす間もなくバスに乗り込んだ。