- ロープウェイとリフトを乗り継いで第1ケルンに着いた。曇り空だった。付近にはハイカーが20人くらいいて賑わっていた。
- 遊歩道を登り始めた。ハクサンシャジンやウメバチソウ、ワレモコウが咲いていた。途中からは少し霧が出てきた。
- 第3ケルンを過ぎると人が少し減った。終わりかけのカライトソウが咲いていた。尾根をしばらく登り、ダケカンバ樹林が出てくる手前で小休止した。
- 扇雪渓では、まだ雪が残っていた。付近ではミヤマキンポウゲやウサギギクが咲いていた。丸山ケルン付近まで登るとハイマツが出てきた。晴れて来て、白馬三山、鹿島槍、五竜岳が見えてきた。
- 唐松岳頂上山荘のテント場でテントを設営後、山頂に向かった。途中ではトウヤクリンドウが咲きコマクサも少し咲いていた。山頂では約15人が休んでいた。展望を楽しんだ後、テントに戻った。この日のテントは約25張りだった。夜は冷え込み明け方にはテント内は6℃になった。
- 二日目は快晴だった。まぶしい朝日を背に受けながら唐松岳山頂に登った。10人ほど登山者がいた。少し展望を楽しんだ後、不帰ノ嶮に向かった。
- 最初のピーク(不帰三峰)は黒部側を巻いた。周辺ではトウヤクリンドウが咲いていた。二峰南峰から二峰北峰までは特に問題なかった。北峰からは急な下りになった。特に最初の鎖場は足の置き場が分かりづらく緊張した。鞍部まで鎖場が連続した。ところどころでトウヤクリンドウとマツムシソウが少し咲いていた。風が冷たかった。鞍部から一峰への登りになると、ようやく普通の道になった。一峰山頂でストックを出した。
- 一峰から不帰キレットまでは特に問題なかった。不帰キレットからの登りは後半に鎖場が有った。ストックは手にしたまま登った。
- 大下りの頭でようやく急な道は終了し、なだらかな稜線になった。天狗ノ頭の手前ではコマクサが咲いていた。天狗ノ頭周辺はトウヤクリンドウがたくさん咲いていて、お花畑のようだった。ウルップソウの残骸も多かった。
- 天狗山荘は修理中だった。天狗山荘からの登り返しでは雪渓が有った。雪渓を過ぎるとウサギギクがたくさん咲いていた。
- 稜線の分岐からは鑓温泉に向かった。下り途中のお花畑ではヨツバシオガマやクルマユリが咲いていた。チングルマの実も多かった。
- 最後の鎖場を下ると鑓温泉に着いた。この日のテントは6張りだった。足湯に入ってくつろいだ。
- 最終日は雨だった。鑓温泉直下のお花畑ではミヤマキンポウゲがたくさん咲いていた。小日向のコルからの下りは途中から緩くなった。登山道には1-2cmの深さで沢のように水が流れていた。水の流れが無ければ下っているのが分からないほどだった。
- 猿倉に着いた時にはずぶ濡れになっていた。タクシーを居合わせた他の登山者1名と相乗りして白馬駅に向かった。