- 大歩危からのバスは乗客9人だった。大半の乗客は途中のかずら橋で下車して行った。予定の東祖谷中学校前で降りると、バスは乗客2人になって走り去って行った。
- バス停のすぐ先から舗装された坂を登り始めた。水を3リットル持っていたのでザックの重さは15kg位だった。集落は山の上の方まで有った。住吉神社から山道に入った。最初は竹林だった。すぐに植林になった。
- 林道工事現場を横切ったあたりから広葉樹が増えてきた。紅葉がきれいだった。落ち葉を踏みながら登っていった。尾根に出たところからは急坂になった。尾根はちょうど植林と雑木林の境になっていた。足元にはどんぐりがたくさん落ちていた。やがて植林は終わり、雑木林の道になった。葉は、すっかり落ちていた。林床には笹が多かった。寒峰手前の鞍部はススキがきれいだった。
- 更に登っていくとススキの原の先に山頂が見えて来た。この付近は、登山道に雪が残っていた。雪が降って以来、誰も登っていない様子だった。
- 寒峰山頂周辺は草原でススキが多かった。360度の展望だった。風はほとんど無かった。山頂標識の横にテントを張った。日が差して暖かだった。日暮れ近くになると満月に近い月が出てきた。夜は明るかった。
- 二日目、朝のテント内はあまり冷え込まず、3度だった。快晴の中、出発した。笹の上には雪が少し残っていた。最初、ストックではたいて通過していたが、きりがないので途中でレインウェアの下だけを着た。
- 1480m峰付近は樹林帯の中だった。1556m峰手前の鞍部はススキの原だった。1556m峰は北以外の展望が良かった。
- 前烏帽子山へは笹原の登りだった。笹が少しかぶり気味で登山道を覆っていた。前烏帽子山も展望が良かった。前烏帽子山からの下りで、この山行で初めての登山者(3人組)に会った。
- 少し雪の付いた鎖場を登ると1683m峰に着いた。草原でススキが多かった。見晴らしが良かった。山頂に置かれていた石に「東ヨボシ」と書かれていた。
- 1683m峰からの下りでは落合峠がよく見えた。峠付近には7-8台車が駐車してあった。峠に着いた後、小屋の位置が分からず少し探した。駐車場から西側を振り返ったら小屋が見えた。小屋まで下りて水を補給した。再び水3リットルで重くなったザックをかついで矢筈山へと向かった。