- 冠嶽神社の駐車場には他の車は無かった。駐車場脇には、きれいなトイレが有った。周囲の桜は満開だった。
- 車道を少し登ったところから護摩岩への道に入った。梯子を二つ登ると岩の上に出た。谷の向かいに仙人岩が見えた。山頂方面も見えた。キツツキの木を叩く音が聞こえた。
- 護摩岩入口に戻り車道を登って行った。そよ風が涼しかった。やがて煙草(たばこ)神社入口に付いた。登山道に入った。尾根に出て左へ進むと鎖場の下りが有った。キツツキの木を叩く音が聞こえてきた。鎖場を下った後、岩を横切って進むと岩の下に穿たれた煙草神社に着いた。
- 鎖場を登り返し、分岐をまっすぐに進んで稜線へと向かった。良く整備されてた道だった。稜線手前は階段の道だった。稜線に出てから右に進むと材木岳だった。海と下の公園の桜が見えた。日差しが強かった。
- 稜線の分岐へ戻り、稜線反対側の山頂方面へ向かった。右側は植林だった。最後に少し登ると経塚に着いた。石造りの祠が有った。樹林の中て展望は無かった。
- 経塚から赤い椿の花が多く落ちている稜線の道を登っていくと西岳(冠岳山頂)に着いた。社が有った。足元にはシャガが咲いていた。展望が良かった。早めの昼食休憩をしていると、反対側の下に有る駐車場から年配の夫婦が空身で登って来た。地元の人らしく、風景を眺めると、すぐに下って行った。
- 山頂からの下りも椿の花が多く落ちていた。途中には天狗岩が有った。父親と20代の娘さんの親子登山者が仲良く休んでいて、我々と入れ違いに山頂に登って行った。天狗岩からも眺めが良かった。見上げると先ほどまでいた冠岳山頂が高く見えた。
- 林道を横切って更に下ると西岳登山口に着いた。結局この日は出会った登山者は4人だけだった。
- 車道を少し歩くと鎭國寺に着いた。ちょうど僧侶が車から下りてきたところだった。茶色の衣に身を包んだ僧侶は意外にも西洋人だった。流ちょうな日本語で「山に登るんですか」と声をかけられた。「良かったらお参りしていきませんか?」と勧められたが、遠路はるばる来ていて帰る時間を気にしていたので、丁重にお断りした。僧侶はお寺の門のところに行くと、そばにいた猫の脇に座って、ふさふさの毛をしばらくなでていた。少し進むと拝殿が有った。しだれ桜の向こうに西岳が見えてきれいだった。周囲の森からウグイスの声が聞こえていた。
- 幅広の歩道を下っていくと徐福像前の公園に着いた。桜が満開だった。冠岳と海が見えた。雲が一つも無く暑かった。
- 車道を歩いて冠嶽神社に戻った。駐車場の車は6台に増えていた。少し汗をかいたのでトイレで着替えをしてから車で鹿児島市内へ戻った。