- 高山キャンプ場は、まだオープンしておらず、トイレには鍵がかかっていた。キャンプ場からの林道にはところどころ雪が積もっていた。雪の上には先週のものと思われる足跡がたくさんあった。
- 追分登山口付近は雪が一面に積もっていた。スパッツを付けた。案内標識が無く、足跡も錯綜していたので、登山道が分かりにくかった。それらしきところを登ると赤テープが有り、一安心した。尾根は南斜面で、しばらくは雪が無かった。登るにつれ雪が出だし、標高600m付近からは雪が連続するようなった。冬の間に折れた枝が登山道に重なり歩きにくいところが多かった。
- 林道を横切ったところからは、直前に登ったと思われる単独行の足跡が有った。足跡に従って登った。暑いので長袖のシャツ1枚になった。足がもぐるので地形図の822m付近でワカンを付けた。2回目の林道と交差したところで、あきらめたのか単独行の足跡は林道を下っていた。足跡の無くなった尾根を登り続けた。下りも少し混じり、標高がなかなかかせげず思いの外疲れた。1006mピークまで登ると金糞岳が白く見えた。眺めの良い小朝ノ頭まで登り、テントを張った。小朝ノ頭は携帯が時々つながった。
- 翌朝、テントの中は-0.5度になった。アイゼンを付けて出発した。木の根元で調べてみると積雪は1mほどだった。急な登りもアイゼンが良く効き登りやすかった。1週間位前のスキーの跡が有った。
- 金糞岳山頂は広々として好展望が得られた。南風が強かったので、少し北寄りに下がったところで休憩した。携帯が良く通じた。
- 金糞岳からの最初の下りは広々として気持ちよかった。鞍部から白倉岳への登りは急坂だった。雪が少しゆるみアイゼンが効きにくくなったのでピッケルを使った。白倉岳の山頂部は細長かった。中央より少し先に進んだところに山頂標識が上の方だけ雪の上に出ていた。
- 白倉岳からは下るに従い樹高が次第に高くなってきた。暑くなってきたのでフリースを脱ぎ、最後にはシャツ1枚になった。途中でアイゼンからワカンに交換した。1130mピークの先で5人組の登山者に会った。(今回の山行中に会ったのはこの5人だけだった。)
- 奥山付近には登山ルートを示す古いテープがたくさん付いていた。奥山で金糞岳の最後の展望を楽しんだ後、次第に雪の少なくなった登山道を下山して行った。標高750m位でワカンを外した。最後はバスの時間を気にして、少し早足で下った。雪や落ち葉で覆われた登山道は急いで下るにはちょうど良かった。