- 終点の大倉でバスを下りた時は雨が降っていた。木曜の予報では、土曜より日曜の方が天気が良かったのに、梅雨時の天気予報はあたらないものだ。勘七ノ沢の出合がある二俣まで、傘を差しながら歩いた。
- 二俣で傘を差しながらハーネスなどを付けていたら鍋割山方面に20人ほど団体が登って行った。「雨なのにご苦労様」と言いたいが、それはお互い様。
- 出合いからしばらく登るとF1に着いた。ここは最初の数歩が難しかった。二番手の私は、どちらかと言えば楽なはずだが、それでも手がかりをなかなか見つけることができず、時間がかかった。
- 次のF2は手がかりが多く容易に登ることができた。F3は釜をうまくへつることができず巻き道を通ることにした。ところが途中でスリップして1mほど滑落。確保してもらっていて事なきを得た。気が付くと手足にヒルが5、6匹。あわてて取った。
- F4は滝のすぐ右側を登った。手頃な難易度の登りで、ようやく沢登りを楽しむ雰囲気が出てきた。F4とF5の間は堰堤がいくつかあり、巻き方が良く分からず予想外に時間がかかった。
- F5の手前で雨に濡れながら昼食。F5は一番急だったので巻き道を通った。F5を過ぎるとゴルジュ帯になり水流の中を全身ずぶぬれに近くなりながら登った。実力的にはこのあたりが一番楽しく登ることができた。
- 三俣を過ぎてザイルをしまったら、雨のせいか、その上の10mの涸棚に水流があった。最上部で詰まってしまい、シュリンゲで引っ張り上げてもらった。最後は涸沢をつめ、花立山荘の上に出た。
- 花立山荘からは、土砂降りで人の気配の無い大倉尾根を下った。すでに時刻も遅く、どの山小屋も閉まっていた。