- 新庄で夜行バスを降りた乗客中8人は登山者だった。全員、横堀駅まで一緒だった。他の7人は横堀駅からタクシーに乗って行った。新庄駅の軒下で泊まったと言う単独行と二人でバスに乗った。バスの乗客は3人だった。
- 役内口でバスを下り、歩き始めた。刈り取った稲が柱に差して干されていた。かかしが列を作って立っている感じで、風情があった。役内の集落を歩いている間に4-5人から「神室山ですか」と声をかけられた。
- 登山口には、車が15台停まっていた。登山者名簿に記載した。沢伝いの西ノ又コースと尾根伝いのパノラマコースが有った。パノラマコースを登ることにした。
- 杉の植林は、やがてブナ林に変わった。稜線手前に太いブナの木があった。測ってみたら幹回り3.4m(直径約1.1m)あった。
- 831mピークからは稜線の登りになった。展望が良くなり、鳥海山や高松岳、虎毛山が見えた。下山する登山者と次々すれ違った。第2ピークから第3ピークの間は、やや急な登りだった。「ざんげ坂」との表示があった。あたりはブナの森だった。朽ちたブナの木からキノコを採っている登山者がいた。何を採っているのか尋ねると、ブナハリタケとの事だった。夕食のラーメンに入れる分だけ採る事にした。
- 前神室山からは、今まで神室山山頂と思っていたとがったピークの向こうに、もう一つ別のピークが見えた。避難小屋が有ったので、そちらの方が山頂だと分かった。
- 山頂手前のピークには小さな鳥居と国定公園のレリーフが有った。少し岩場になっていた。2-3分進むと西ノ又コースとの合流点が有った。鞍部への下りに小さな岩場があり注意して下った。登り返しと神室山山頂に着いた。鳥海山と月山がうっすらと見えた。
- 避難小屋は31人の宿泊で、一人一畳くらいのスペースだった。水場は80m位下ったところに有った。ラーメンに入れたブナハリタケは無味だった。
- 翌朝、雲海がきれいだった。手早く朝食をとり、小又山への縦走に出発した。