- 前夜の函館は、風雪が強く、少し吹雪いていた。幸い、朝には雪はほとんどやんで、青空がのぞいていた。予定通り蓴菜沼に向かうことにして、函館駅前からバスに乗り込んだ。
- 蓴菜沼バス停で降り、除雪の山を乗り越えた国道脇の樹林の中で、クロスカントリースキーを履いた。斜面を滑り降りて凍結した蓴菜沼の湖面に下り立った。青空だった。少し風が強かった。積雪は10~15cmだった。
- 最初はワカサギ釣り場の方向へ向かった。ビニールハウスのような管理棟が湖上に建っていた。煙突からの煙が暖かそうだった。釣り客はいない様子で、管理人が氷に穴を空ける大きなドリルを持って営業の準備をしていた。管理棟を回り込んだ先の岸辺で一休みした。木の陰になり風が少し和らいだ。山頂部を雲に隠した駒ヶ岳が見えた。
- 沼を縦断して一番奥へとスキーを滑らせた。時々風が強く吹いた。少し湖面が狭まったところには小さな島がいくつかあった。最奥部で岸に上がり一休みした。風がなく青空が広がり快適だった。右手の川の流れ込み付近では、少し氷が溶けていた。
- 帰りは進路を少し左寄りにとって直接横川のバス停の方角を目指した。湖面を縦断し、森の中を少し登ると首尾良く横川のバス停に出た。
- スキーを担いで横川の交差点を渡り大沼方面への車道に入った。右側の歩道を除雪する除雪車とすれ違った。除雪後の歩道を快適に歩いた。
- しばらく進むと日暮山への車道の分岐になった。除雪されておらず積雪は約30cmだった。1-2日前の足跡が有った。スキーを履いて車道を登り始めた。
- 10分も登ると左手の急斜面を足跡が登っていた。目印のピンクのテープが有った。地形図を見て山頂に向かう足跡と判断した。スキーをワカンに履き替え、スキーはその場にデポして斜面を登り始めた。
- 白い樹林帯を快適に登って行った。積雪は上部では50cm程になった。木の間から大沼が見えてくると山頂に着いた。山頂からは大沼、小沼が箱庭のように見えた。一休みした後、往路を横川バス停まで戻った。
- 横川からバスで駒ヶ岳駅前に行き、各駅停車で新函館北斗駅に戻った。レストランに入りホットワインで無事登山終了の祝杯を上げた。