- 燕岳からの縦走も三日目の後半になった。横通岳の肩から急な坂を常念小屋へ向かって下って行った。少し霧が出てきた。
- 最後に樹林帯を少し通ると常念小屋手前の広場に出た。テント場にはテントが数張り張られていた。小屋で手続きをしてテントを張った。霧の晴れ間に槍ヶ岳を見ながらビールを飲んでくつろいだ。
- 休憩後、霧の中を空身で常念岳山頂に行く事にした。前半はトウヤクリンドウの咲く岩の道だった。やがてハイマツが多くなった。雷鳥がいた。
- 最後の岩場を登ると常念岳山頂に着いた。登山者が約10人いた。あいにく霧で展望は全くなかった。少し休んでから常念小屋へ引き返した。下りも霧だった。
- ウィスキーを飲みながら夕食の準備をした。暗くなる前に一瞬霧が晴れて常念岳山頂方面が見えた。山頂に登っていく人影が見えた。
- 最終的に常念小屋のテントは60張り位になった。
- 翌日は軽装で少し暗いうちから出発した。途中のトウヤクリンドウが咲いているあたりで日の出を見た。
- 最後に岩場を登ると山頂に着いた。快晴で360度の展望だった。登山者が20人ほど休んでいた。風が冷たかった。山頂の少し蝶ヶ岳寄りがすいていたので行って休んだ。三脚を使って槍ヶ岳をバックに写真を撮ろうとしていたら蝶ヶ岳に向かおうとしていた若い女性二人組に「撮ってあげましょうか」と言われた。
- 常念小屋への下りでは次々と登ってくる人とすれ違った。小屋に戻ったときにはテントは1/5位に減っていた。
- 常念小屋でタクシーを13:30に予約してから出発した。すぐに樹林帯に入った。メボソムシクイが鳴いていた。登りの登山者大勢とすれ違った。
- 少し急な坂を下ると水場で、沢に出た。水のそばは涼しかった。10人くらい登山者が休んでいた。
- いったん沢から離れ、木の階段や桟道の道を下って行った。再び沢に下りたところが胸突八丁の出口だった。一休みした。
- 胸突八丁の出口からは再び沢沿いの下りになった。登山道に水が流れているところもあちこちに有った。アキノキリンソウやトリカブトが咲いていた。二つ目の丸太橋を渡ったところで一休みした。休んだところの少し先が笠原沢で標識が有った。暑くなってきた。
- 烏帽子沢は涸れ沢で、時折、上から涼しい風が吹いてきた。烏帽子沢を過ぎると高い木の樹林帯になった。緩い下りの道になり歩きやすかった。
- 古池、山ノ神と通っていくと一ノ沢の登山口に着いた。眼鏡の若い男性単独行に写真を頼まれて撮っているうちにタクシーがやってきた。トイレに行く間もなくタクシーに乗り込んだ。