- 安曇川駅から3人の客を乗せてバスは出発した。途中で他の二人が下りて一人だけになった。やがて雪が降り出した。本降りの雪の中、運転手に「気をつけて」と声をかけられてバスを下りた。バスの待合室でレインウェアとスパッツを付けて出発した。
- 林道の積雪は8-10cmだった。望岳所の少し先に入山届のポストが有った。ポストから10分程で林道から別れて左の山道に入った。
- 猪ノ馬場付近はアカマツなどの雑木林と植林が混ざる樹林帯の中だった。無線中継所を過ぎると急登になった。道形が不明になり、以後はテープを頼りに登った。積雪は膝くらいになった。植林は終わり、ミズナラなどの雑木林になった。
- 天狗の森の手前まで来ると雪がやみ青空が見えてきた。シャクナゲにおおわれたコブを過ぎると、やがて無線反射板の有るピークに出た。木の高さが低くなり、武奈ガ岳方面が見えた。平坦だったが、雪が膝上まで有り、なかなか前に進めなかった。日が差して暑くなってきた。ピークの端まで来ると、雪化粧した木々でおおわれた蛇谷ガ峰が青空をバックにきれいに見えた。
- いったん鞍部に下った。鞍部からの最後の登りは、積雪が80cmくらい有った。雪が股下まであり、登るのに苦労した。
- 山頂は見晴らしが良く、広々として素晴らしかった。風もほとんど無かった。武奈ガ岳を眺めながら昼食をとった。
- 山頂で休んでいるうちに少し雲が出てきた。朽木村役場方面へ下山する予定だったが、道の分かりにくさを考え、元のところへ下りることにした。行きの足跡が有るので、何も考える必要がなく、楽だった。集落まで下りてきたら、ちょうどバスがやって来た。バス停まで走って行き乗せてもらった。