- 正丸駅で今回のメンバー4人が合流した。他に正丸駅で下車したのは、川越から来たという若いカップルだけだった。どこまで行くか聞かれたので「子ノ権現まで」と答えると「長いコースですよね。自分たちは正丸峠です。天気が悪くなるかも知れないので早く下りようと思っています。」との返事だった。
- 曇り空の中、歩き出した。道路のあちこちで沢ガニが車につぶされていた。途中で国勢調査の担当者とすれ違った。
- 正丸峠への道を右に分けると山道に入った。沢沿いの植林帯の道だった。やがて沢沿いの道が終わり、ロープの付いた急登になった。木の根が階段になっていた。周囲は広葉樹の森だった。急坂が終わると尾根に出た。右に曲がり尾根を登って行った。少し岩があった。正丸峠からの縦走路に出たところにベンチが3つ有った。五輪山との標識が有った。周囲は霧だった。
- 縦走路を少し進むと伊豆ヶ岳への最後の登りになった。男坂、女坂とも通行止めなので、間の中間道を登る事にした。中間道を途中まで登ると、駅で会ったカップルが下山してきた。「気をつけてください」と声をかけられた。中間道を登り終わると少し平坦になり説明板が有った。「伊豆ヶ岳は赤いチャートの岩でできた山」との説明が記載されていた。
- 説明板から少し登ると、カップルが去った後で誰もいなくなった山頂に着いた。霧に覆われて展望は無かった。
- 山頂からの下りは広葉樹の森だった。急な坂で、道が雨水で掘られていて滑りやすかった。思いの外苦労した。道脇には説明板通り赤いチャートの岩が多かった。雰囲気の良い広葉樹の森は、やがて植林に変わって行った。
- 古御岳(こみたけ)にはあずまやとベンチが有った。広葉樹に囲まれ、霧に覆われていた。古御岳からの下りにも赤いチャートの岩が多かった。
- 広葉樹が多い森を進むと高畑山山頂に着いた。右半分が植林になっていた。次の中ノ沢ノ頭は植林帯の中の山頂だった。小鳥の鳴き声が聞こえていた。天目指峠(あまめざすとうげ)へは、岩が湿って滑りやすいところが多く、ゆっくり歩いた。植林帯が多かった。
- 稜線を上り下りして進んで行くと「子ノ権現」に着いた。女性登山者二人がちょうど出発していくところだった。境内手前の広場にはベンチが有った。境内に入り「大わらじ」をお参りした後、ベンチに戻って一休みした。南側に続く稜線を眺めながら、メンバーが持参した冷たいコーヒーを飲んでゆっくりとくつろいだ。
- 西吾野駅に向かって植林帯を下り、国道に出たところで、駅に向かうメンバーと別れ、宿泊する休暇村へ向かった。幸いこの日一日、天気は崩れなかった。結局、山中で会った登山者は4人だけだった。