- 朝のモーラップキャンプ場からは恵庭岳が見えた。簡単な朝食後、テントを撤収して車で登山口へ向かった。
- 支笏湖畔を離れ峠を越えた先に登山口が有った。キャンプの車が1台駐車してあり、まだ寝ている様子だった。渓流タビ、ヘルメット、ロープをザックに入れて出発した。堰堤の先で河原に下り、渓流タビに履き換えた。
- しばらく進むと小さな函が有った。左岸を通過した。ミソサザイが鳴いていた。函の先は美しいナメが続いていた。三脚を出してセルフタイマーでナメを歩いている姿を撮った。
- ナメの先に7-8mの滝(F1)が有った。右岸の巻き道にはロープと鎖があった。直登は無理なので巻き道を通ることにした。巻き道も急な崖だった。最初、空身で登り、後からザックを引き上げることにした。巻き道は上部が多少ゆるくなっていた。登り切ってからロープでザックを引き上げようとしたら、途中でひっかかってしまった。結局、下まで下りてザックを担いで登りなおした。
- 590mの二股手前に小さな滝が有り、手前の滝壷の所が少し難しい函になっていた。泳げば簡単そうだったが、ザックの防水が不十分なこともあり、多少苦労して右岸を通過した。難所を通過してほっとしたせいか、油断して足が滑り腰を打った。幸い軽い打撲で済んだ。
- 825mの二股は水量1:1だった。赤テープに導かれ左側に入った。標高930mのところに8mほどの滝が有った。左側に巻き道が有りロープが付いていたが、直登コースにもロープが付いていた。ヘルメットをかぶり、ストックをザックに付け、滝に腕を打たれながら直登した。手がかりが多く思ったより容易だった。
- 標高1000mの二股はテープに従って左側に入った。霧が出てきた。ナメ滝をいくつか登った。1080m地点で涸れ沢になり登山靴に履き換えた。涸れ沢の途中で別の沢に移る個所が有り、間違えてそのまま進んでしまい5分ロスした。
- 涸れ沢の登りが終わると草地に出た。草地の踏み跡を登り、灌木でおおわれた稜線に出た。ゴゼンタチバナが咲いていた。最後はハイマツの間の切り開きを進むと小広い山頂に着いた。
- 山頂は誰もいなかった。霧に覆われていた。マルバシモツケが少し咲いていた。30分待つうちに一度だけ漁岳の最高点のピークが見えたので写真に撮った。
- 下りの涸れ沢で、この日唯一の登山者の男女二人のパーティとすれ違った。1080mで再び渓流タビに履き換えた。ナメ滝の下りは滑りやすく少し難しかった。930mの滝は意外に簡単に下る事ができた。740m付近からピンクのテープに導かれて進むと林道終点に出た。登山靴に履き替え、林道を元の登山口に戻った。登山口にはバーベキューを楽しむ人などで車が4台になっていた。