- 中村駅のコインロッカーに余分な荷物を預けてから出発した。快晴だった。道路を歩いている途中で自転車通学の生徒達5-6人とすれ違った。途中で後川の堤防に出た。目指す石見寺山が川の反対側に見えた。
- 安並(やすなみ)運動公園にはきれいなトイレが有った。一休みした。安並運動公園から奥に進んだところに石見寺への歩道入口があるはずだったが少し分かりにくかった。地図を見ながら迷っていると、通りかかった軽トラックの男性運転手が「この先に登り口があるよ」と教えてくれた。
- 「第八番熊谷寺」などと記載された札が横に立つ石仏を見ながら石段を登って行くと石見寺に着いた。立派なお寺だった。案内図が有り、山頂を経由して一周すると八十八箇所の石仏を巡る事ができる様子だった。
- 山道に入ると石仏が道脇に時々現れた。送電鉄塔の下を通り、更に照葉樹林帯を登って行った。少し風が冷たかった。「第二十八番大日寺」との札の有る石仏の前で一休みした。
- 休憩後も照葉樹林の森を登って行った。木には「ゴンズイ」「ヤブニッケイ」などと木の名前を書いた札が所々に付いていた。
- 第四十四番石仏を過ぎて尾根を登りつめると山頂に着いた。テニスコート半面くらいの広さで切り開かれていた。ベンチが二つ有ったので座って休んだ。潅木越しに四万十川が見えた。見上げると青空高く飛行機が飛んでいた。
- 山頂で一休み後、尾根を先へ進んだ。途中で谷へ下る石仏の道を離れ、尾根伝いに踏み跡を下って行く事にした。
- 照葉樹の森を緩く下って行くと送電鉄塔に出た。一休みした。脇にはゴンズイの木が有り実が生っていた。
- 送電鉄塔で尾根を離れ、四国電力の巡視路に入った。斜面を斜めに下って行く道だった。最初のうちは整備された道で、小沢にはスチール製の桟道が付けられていた。やがて竹の倒木が多くなった。乗り越えたりくぐったり押しのけたりしながら苦労して下った。どうやらあまり歩かれていない様子だった。本当に正しい道か何度かGPSで確認しながら下った。
- 谷に下りると涸れ沢の向かいが石鎚神社だった。ほっと一安心した。ここからは石仏の道に合流し、車道を安並運動公園へと向かった。途中には、周りを水仙に囲まれた第八十七番石仏と、菊の花が供えられた第八十八番石仏が有った。
- 安並運動公園で昼食後、往路を中村駅に戻った。少し風が有って寒かった。この日、山中では誰にも会わなかった。