- 前日に宿毛の片島港から沖の島へ船で渡った。波の高さ約2mで向かい風だった。船は少し揺れが大きかった。沖の島の宿は母島(もしま)港の目の前だった。夕方、宿の窓から港の夕陽がきれだった。
- 翌日は、ちょうど朝の船が着く頃に宿を出発した。母島集落から歩道を登った。最近あまり使われていない様子で、少しヤブ気味だった。蜘蛛の巣も払いのけながら登った。学校前で車道に戻った。
- 学校裏手の登山口から山道を登り始めた。照葉樹の森だった。木の間から時々まぶしい日が差した。下から学校のチャイムの音が聞こえてきた。林道に出たところで一休みした。
- 林道を横切って山道を更に進むと再度林道に出た。左へ曲がり林道を進んで行った。やがて分岐になり案内図が有った。左の林道も山頂へ向かっている様子だった。右の山道を登ることにした。
- 山道を少し進むと、山伏神社への分岐に着いた。右に30m程進むと、山伏神社に着いた。ご神木のスダジイの巨木が有った。かなり痛んでいて勢いが無かった。神社はコンクリートブロック造りの高さ約1.5mの建物だった。
- 山伏神社分岐に戻り、ゆるく照葉樹林帯を登って行った。やがて左から林道が合流した。合流点の先が山頂だった。テニスコートほどの広さで切り開かれ、丸太で作られた高さ約6mの展望台が有った。展望台の上からは隣りの鵜来島(うぐるしま)が見えた。
- 下りは反対側の集落、弘瀬(ひろせ)を目指した。下り始めで分岐を見落としてしまい、まっすぐ林道を下ってしまった。GPSをチェックして間違いに気付き正しい道に戻った。約10分のロスだった。
- 照葉樹の木漏れ日の道を下って行った。緩い下り坂だった。やがて三浦家一族の墓との標識の所に着いた。大きなお墓が手前にあり、上にも小さなお墓がいくつかあった。山道を先に進むと、すぐに分岐が有った。右の弘瀬の方向へ進んだ。
- 途中から石段の下りになった。浮き石が多く歩きにくかった。集落が近づくと扉が何ヶ所も有り、開閉して通った。最後に民家の間の階段を下ると弘瀬港に着いた。結局、山中では誰にも会わなかった。待合室で一休みした。
- 一休み後、車道を母島へ向かった。ほとんど車は通らなかった。風が強かった。いったん標高約120mまで登って下り始めると、やがて白岩岬への分岐に着いた。分岐から岬方向に下るとキャンプ場に着いた。海と白い岩の眺めがきれいだった。
- 白岩岬分岐まで戻り、母島港まで、まぶしい西日を見ながら車道をゆっくり下った。
- 帰りの船は行きほどには揺れなかった。下船時に同じ船室にいた40歳代の女性に「妹背山に登ったのですか」と聞かれた。「はい、山頂には展望台が有りました」と答えると、「ボランティアで私も加わって作ったんです。周りの木を切り開いて作ったんです。最初は鉄の展望台でだったんですけれど、後で木の展望台に作り替えたんです」と教えてくれた。
- 片島港から宿毛駅までは、列車まで時間が有ったので歩いて行った。