- 三瀬谷から「ホテルスメールまで」と言ってタクシーに乗ったら、運転手が道を勘違いして8km位遠回りになってしまった。恐縮した運転手は途中でメータを停止してくれた。本当はスメールより少し先まで乗りたかったが、メータなしでは少し気がひけるのでスメールで下車した。
- 車道を蓮(はちす)ダムまで行き休んでいると、「施設の利用状況」について国土交通省の人にアンケートされた。「タクシーで来た」と言ったらびっくりされた。
- 宮の谷の駐車場からは登山道になった。高滝までは良く整備されていて、手すりのついた桟道や階段がたくさんあった。紅葉がきれいだった。高滝を過ぎると険しい山道になりロープや木の根をつかまって登るところがあった。一番険しいところには仏像の入った小さな祠があり、かつてこの場所で遭難があったことを偲ばせていた。奥の二俣で幕営した。テントは全部で3張りだった。ラジオが故障していて暗くなるとすることがなくなり19時には就寝した。
- 翌朝、尾根伝いに池木屋山まで登った。最後の標高差70mほどは笹が多かった。池木屋山山頂は東側の展望が開けていた。携帯が通じた。
- 池木屋山からは稜線を北へ明神平へと向かった。細かな上り下りが多かった。踏み跡程度の道が続きテープの目印を頼りに歩いた。それぞれの山頂から少し下がった鞍部あたりでは、どこも黄葉がきれいだった。笹ガ峰から明神岳にかけては、すっかり葉を落としたブナ林が見事だった。
- 明神平は広々としたところだった。テントは7張りだった。小屋の裏手のブナ林の中にテントを張った。水場までは1-2分で水量は多かった。暗くなると満月前日の月がきれいだった。この日も19時に就寝した。
- 最終日、朝の霧で少し霞んだ空も、国見山を過ぎる頃には快晴になった。赤ゾレ山から伊勢ガ辻山にかけては、秋の日差しにススキが輝いてきれいだった。伊勢ガ辻山からは奈良県側に植林が多くなった。縦走最後の山頂になる雲ガ瀬山は雑木林で覆われ紅葉がきれいだった。時間があったので紅葉の下でお茶を沸かし、ゆっくり休んだ。
- 縦走の最後は雑木林の黄葉を楽しみながら高見峠へ下山した。落ち葉を踏む足の感触が心地よかった。