- 弥平四郎登山口でタクシーを下りた時は小雨が降っていた。レインウェアを着て出発した。少し登ると祓川山荘に着いた。登山届を入れる箱が有ったので提出した。
- 稜線に出たところが松平峠で眺めが良かった。雨はやんでいた。両側が切れ落ちた岩尾根を登って行くとロープが登山道を横断していた。右手にロープがそのまま急坂を下りていて水場になっていた。水がチョロチョロ流れていた。水を汲んで3.5リットルにした。疣岩山から三国岳までは紅葉がきれいだった。三国小屋の宿泊は10人で、うち6人は「ともしび山岳会」の人たちだった。
- 二日目は冬型の気圧配置になり、朝から雨が降っていた。歩き始めは視界が有ったものの、切合小屋への途中で霧におおわれてしまった。切合小屋には登山者が3人がいて、我々につられて出発準備をし始めた。
- 御秘所の岩場を風雨にさらされながら登り、強風にあおられながら本山小屋に着いた。遭難者が一人いて他の二人に介抱されていた。昨日大クラ尾根を登り、疲れ果てて飯豊本山山頂近くで寝袋にくるまっていたのを、朝7時頃に発見されたとの事だった。何とか持ち直して暖かい飲みのもを飲むまでに回復していた。追いついてきた「ともしび山岳会」の6人組につられて御西小屋に向かった。飯豊本山からの下りは強風だった。御西小屋手前の登山道は川のようだった。小屋は8人の宿泊だった。
- 三日目の朝、2cmほど雪が積もっていた。時々みぞれが降る中を出発した。霧で展望の無い稜線だった。積雪は標高が下がると無くなった。烏帽子岳前後では強風がひどかった。雪も少し残っていた。梅花皮小屋への下りで少し視界が開けた。10人ほどの登山者が登って来た。
- 梅花皮小屋から門内小屋までは霧の稜線歩きだった。門内小屋が近付くと風が強くなった。時々登山者とすれ違った。門内小屋はこの日が小屋閉めで小屋番が準備をしていた。
- 頼母木小屋への下りでようやく霧が晴れてきて杁差岳が見えてきた。頼母木小屋は明日が小屋閉めとの事で、小屋まで引いていた水も明日までとの事だった。頼母木小屋は混んでいたので「ともしび山岳会」のメンバー6人と一緒に杁差小屋まで行くことにした。杁差小屋着が遅くなるので水を汲んで3.5リットルにして出発した。
- 途中の鉾立峰の登りは急だった。鉾立峰山頂には強い風が吹いていた。最後は霧になった。杁差小屋は霧の中にぼんやりと立っていた。小屋の宿泊は20人弱だった。私の同行者のI氏が「このおじさんは、ふりかけだけのご飯だから、カレーがあまったら少しくれないか」と余計な事を「ともしび山岳会」6人組に言ったものだから、おいしいズッキーニカレーの夕ご飯にありつけた。感謝。
- 最終日は朝から晴れていた。3日間同じところに泊まった「ともしび山岳会」の6人と一緒に下山した。杁差岳から前杁差岳にかけては紅葉がきれいだった。東俣彫刻公園からは「ともしび山岳会」メンバーが予約したジャンボタクシーに同乗させてもらった。