- 八鹿駅で同行の湯澤氏と待ち合わせた。バスの乗客は5人だった。鉢伏口で下車した。
- 快晴だった。車道をのんびりと歩いた。道は登山口まで除雪されていた。登山口付近は約50cmの積雪だった。登山者の車が5-6台駐車してあった。スパッツを付けて出発した。
- 最初のうちは雪も固くトレースを快適に進んだ。布滝を正面に見たところから左手に急坂を登り始めた。途中でストックをピッケルに持ち替えた。
- 地蔵堂の屋根には雪が1.5m位積もっていた。地蔵堂を過ぎたところでカメラの調子が悪くなった。以後、同行の湯澤氏にデジカメを借りて写真を撮った。
- 地蔵堂から先、トレースは谷よりの斜面に続いていた。雪がやわらかくなり、時々踏み抜いて膝上までもぐった。同行の湯澤氏は一度足が抜けなくなり、掘り出すのに10分以上かかった。
- 悪戦苦闘を続けるうちに、ようやく斜度がゆるくなり、氷ノ山越に着いた。予定より2時間も遅れていた。登山者が10人ほどいた。山頂に続く稜線が白く続いていた。避難小屋に入り、遅めの昼食を食べた。
- 氷ノ山越からは快適な尾根歩きだった。時々登山者とすれ違った。コシキ岩は、最初正面から乗り越えようとしたところ、左手から夫婦の登山者が巻いて来た。巻く方が楽そうだと、そちらに変更した。急な斜面で多少緊張した。正面を登った方が安全だったと後から思った。
- 氷ノ山山頂手前の登りでは霧氷が青空の中にきれいに見えた。
- 山頂は、一部雪が融けて地面が見え、少しぬかるんでいた。山頂小屋の宿泊者は10人だった。
- 翌朝、室温は零下まで下がった。簡単な朝食を済まして出発した。雪はすっかり固くなっていた。山頂直下には高校生のテントが5張りほどあった。
- スキーのできそうな広々とした斜面を下っていった。途中から尾根を外れて90度左に急斜面を下った。トレースがなければ分かりにくかった。急斜面を下ると、再び尾根がはっきりした。
- 樹林の多くなった尾根をアップダウンしながら進んだ。キツツキが木をたたく音を何度も聞いた。東尾根避難小屋のすぐ先で左に曲がり杉の植林帯を下った。やがてスキー場の外れに出た。閑散としたゲレンデを下り、最後は登山道を通って福定のバス停に着いた。
- バスを待つ間、スキー客用の更衣室があったので中に入って休んだ。