- 甲府からのバスは2台に増発されていた。夜叉神峠登山口で下車し、山道を登り始めた。曇り空だった。白い木の花(シロバナヤエウツギ)があちこちに咲いていた。夜叉神峠では周囲の山に雲がかかり良い展望は得られなかった。
- 夜叉神峠からはシラビソとダケカンバの混ざる森を登った。ルリビタキとメボソムシクイが鳴いていた。南御室小屋まで登りテントを張った。この日のテントは約45張りだった。
- 二日目、まだ暗いうちに出発した。しばらくはルリビタキの鳴くシラビソの森だった。やがてダケカンバが多くなり、薬師岳の手前の砂祓岳で森林限界を越えた。薬師小屋の前を通った時は、ちょうど小屋の食事時間だった。薬師岳で一休みした。
- 薬師岳から観音岳まで花崗岩の稜線が続いていた。観音岳の直下でタカネビランジが咲いていた。観音岳山頂は約10人の登山者がいた。好天で富士山や北アルプス槍ヶ岳が見えた。
- 観音岳からの下りでは次々と登山者が登って来た。花崗岩の岩場になったりダケカンバの森になったりした。鳳凰小屋への分岐のある鞍部からは赤抜沢ノ頭への登り返しになった。ダケカンバとハイマツの灌木帯を登って行った。赤抜沢ノ頭付近にもタカネビランジが咲いていた。
- 地蔵岳のオベリスク上に登っている人が見えたので赤抜沢ノ頭に荷物を置き地蔵岳へ行ってみる事にした。鞍部の賽の河原にはたくさんの地蔵が有った。賽の河原からオベリスクのてっぺん直下まで登った。オベリスクにはロープがかかっていて登っている人が4人いた。赤抜沢ノ頭に戻る時に振り返るともう一人別の人がオベリスクに登っていた。
- 赤抜沢ノ頭で荷物を回収し、稜線を高嶺へ向かった。ハクサンシャクナゲが咲いていた。高嶺への登りになると赤い岩が多くなった。日差しが強かった。
- 高嶺に着いた時は、すっかり気温も上がっていた。甲斐駒や北岳の山頂部は雲に隠れてしまった。高嶺からの下りはガラガラの岩場が多かった。ハイマツやシャクナゲの灌木も有った。
- 白鳳峠の手前でいったん樹林帯に入った。白鳳峠から広河原に向かうとすぐにカールのような石のごろごろしたところになった。日差しが強かった。シラビソの樹林帯に入りようやく涼しくなった。看板に「山梨の森百選」と書かれていた。
- 広河原への下りは急で梯子が5本ほど有った。林道に出た時に少しだけにわか雨が降った。
- 広河原からのバスは混んでいて4台に増発されていた。