- 高速道の渋滞で、鎌田に着いた時は昼近くになっていた。タクシーに乗り換え武尊牧場スキー場へ向かった。
- リフト2本を乗り継ぎ、ゲレンデ最上部まで登った。シールを付け白樺の森を登り始めた。ゆるい登りが続いた。やがてブナとダケカンバの森になった。スキー靴の中で足が前後に動き靴ずれができてしまった。
- 針葉樹が出て来ると、やがて避難小屋の標高になった。小屋は見当たらなかった。探しながら少し北寄りを戻ると、半ば雪に埋もれた避難小屋が有った。1.5mも掘らないと中に入れそうになかったので、あきらめてテントを張る事にした。今回は外張りを使用した。設営中、間違えてフライシートも持って来た事が分かり、どっと疲れが増した。
- 翌朝は、テントに余分な荷物を置いて出発した。1830mピークからしばらくは上り下りの多い稜線で、木も少し茂り歩きにくかった。1870m付近から木も少なめになり登りやすくなった。霧氷が見られた。
- 岩場の手前、標高2000m地点まで登り、木の根元の平らなところでシールを外した。快晴だった。燧ガ岳に向かって快適に滑り出した。標高1800mまで下り、シールを付けて1830mのピークに登り返した。1830mから小屋まで一気に滑り降りた。10人ほどのワカンの登山者とすれ違った。
- テントを回収し、田代湿原方面へ向かった。尾根が広くてゆるく、木も生えて視界が利かないため現在位置が分かりにくかった。1580m付近まで下り、シールを付けて平らな尾根を歩き始めた。平らなところを歩くと靴ずれがいっそう痛かった。同行のO氏よりだいぶ遅れて田代湿原に着いた。
- 湿原から平坦地をしばらく歩き、ゆるく下って鞍部に出た。鞍部からの登りはシールに雪がくっつき難儀した。尾根に近づくと雪質がサラサラになり、ましになってきた。尾根伝いに登り、針葉樹が出てくると岩鞍スキー場との分岐に着いた。スキーのトレースが有った。荷物を置いて西山を往復した。西山は半ば針葉樹に覆われ今一歩の山頂だった。下りでは尾根の右手を滑ったら分岐を行き過ぎてしまった。戻るのに数分登り返した。
- 荷物を回収し、針葉樹が多くてあまり快適でない尾根を下った。1800m付近は平坦で歩く感じだった。やっとゲレンデに出てほっとした。ゲレンデを下りた後は、疲れ果ててバス停まで歩く気力を失った。ホテルからタクシーを呼んだ。
- 予想より遅くなったので沼田郊外で夕食を食べた。上毛高原駅まで送ってもらい、一足先に新幹線で帰宅した。