- 中国勝山駅からのコミュニティバスの乗客は二人だけだった。久納(くんのう)では一人だけ下車した。ちょうど車で来た単独行が登り始めるところだった。標識に導かれて櫃ガ山へ登り始めた。最初は杉と桧の植林だった。少し霧で視界は200m位だった。
- 5合目は芝生状の小広場だった。6合目へは急登だった。7合目先の分岐で右に入り天狗ノ森に寄り道した。広葉樹の森で黄葉がきれいだった。小屋が有った。登山口で先行していた単独行が「道を間違えた」と言って追い越していった。8合目で元の道に合流した。
- 櫃ガ山の山頂に着いた頃、ちょうど霧が晴れてきた。360度の展望だった。カラマツの黄葉がきれいだった。先行の単独行に「あれは大山ですか」と言われて初めてうっすら見えている大山に気が付いた。
- 見晴らしの良い稜線を星山へと向かった。青空が広がり少し暑いくらいだった。黄葉がきれいだった。ところどころにマユミの実が有った。
- 五輪山にはベンチが有った。南側の展望が良かった。946m峰にかけては笹原が多かった。リンドウが少し咲いていた。足にくっつき虫がたくさん着いた。先行の単独行が「扇山の手前まで行った」と言って戻ってきた。
- 扇山からは大山や蒜山が見えた。マユミの実がたくさん有った。扇山、星山間の巻道は植林帯だった。日がさえぎられて涼しかった。星山への登りになると雑木林になった。黄葉がきれいだった。
- 星山山頂は芝生状で昼寝にちょうど良い雰囲気だった。登山者が8人いた。南側の展望が良かった。星山山頂にもマユミの実がたくさん有った。
- 星山山頂からしばらく草原を下ると松の木の生える雑木林になった。紅葉がきれいだった。時間に少し余裕が有ったので鞍部の分岐から少し登って前山に寄り道した。前山からは星山全体を見ることができた。
- 鞍部に戻り西登山口へ下山した。西登山口から更に下の川沿いの車道に下りる山道が分からなかった。右手に少し進むと左下に林道が見えたので薮こぎして下った。林道に出てから左へ少し下ると目的の川沿いの車道に出た。星山と前山が並んで見えた。
- 星山集落を過ぎると車道はやがて険しい谷に入って行った。右手には神庭(かんば)の滝が見えた。更に神庭の滝の分岐点まで下ると観光客がたくさんいた。駐車場の交通整理をしている人もいた。
- 中国勝山駅まで車道を歩いた。勝山は古い家並みが保存され、「観光だけで来るのも一興かな」と思った。