- 調べた時刻が平日のものだったため、大宮駅で予定の列車に乗り遅れてしまった。糸魚川駅には一本遅れて着いた。バス便は無くなってしまったのでタクシーに乗る事にした。雨が降っていた。音坂バス停から歩く予定だったが、タクシーで登山口まで入ってもらった。登山口まで舗装されていた。
- レインウェアを着て歩き出した。大きな雪崩防止柵の下をくぐり、広い谷を登って行った。草地が多く少し草深かった。水場では水がたくさん流れていた。水を補給して3リットルにした。
- 水場からは少し急坂になった。峠近くになると斜面を横切る道になり、予想より時間がかかって峠に着いた。峠付近は紅葉がきれいだった。風が少し有った。
- 峠からは急坂の登りになった。ロープが多くなった。長さ約20mの梯子が有った。揺れやすかったので慎重に登った。ロープのついた所で斜面が崩れ、本来の横切る道に進むことができない所が有った。苦労して道の無い所を10mほど直登し正しい道に戻った。山頂が近づくと難所はなくなった。
- 山頂の避難小屋内部は、ほこりが多かった。雨で濡れた靴下のままだと泥だらけになりそうだった。先ずほこりを掃き出し、次に床の鳥の糞の跡を拭き取ってから中に入った。小窓が壊れていたので木片でふさいだ。備え付けの絨毯を敷いて、ようやく落ち着いた。ホットワインを飲み、コンビーフとタマネギの炒め物、きんぴら、手作りクリームシチューを食べた。A女史のおかげで小屋のみすぼらしさとは対照的な豪華な夕食になった。
- 就寝時の室温は3.5℃だった。夜間、天井付近でかさかさ言う音がしたのでネズミがいたのかも知れなかった。
- 二日目は晴れだった。室温は1.5℃まで下がっていた。朝食には、ご飯の残りをおじやにし、ラーメンを作って食べた。外に出ると南側に雪を付けた焼山が見えた。記念撮影をしてから出発した。
- ブナの潅木帯を進んで行った。ブナの落ち葉を踏みながら歩いた。朝日がまぶしかった。紅葉がきれいだった。トッケ峰との鞍部は少しぬかるんでいた。
- トッケ峰からはロープと鎖の岩場が連続した。滑りやすい所が多かった。慎重に下った。権現岳にはアンテナが有った。
- 権現岳からの下りも急だった。滑りやすくロープと木の根に頼って下った。長い20m位のロープが2本連続して有った。順番に下りたので待ち時間がかかった。単独行(U氏)とすれ違った。権現岳まで登るとの事だった。写真を撮ってあげた。「のぞかずの窓」付近は岩の稜線の紅葉がきれいだった。
- 胎内洞まではロープが連続した。岩の間の細い隙間を通る所が有り、大きい荷物を下ろして通過した。胎内洞の中はかなり暗かった。ロープに従って進んだ。胎内洞でもたもたしていたら下りてきたU氏に追いつかれた。
- 胎内洞からもロープの下りが続いた。最後の高度差150mだけが普通の登山道並みに緩やかだった。
- 登山口には予定より3時間以上遅れて到着した。U氏にお願いして上越妙高駅まで車で送ってもらう事にした。上越妙高駅ではタイミング良く来た新幹線に飛び乗り、おかげで東京駅には予定の時間に着く事ができた。感謝。二日間でU氏以外の登山者には会わなかった。