- 紀伊長島駅前に1台だけ停まっていたタクシーに乗り錦へ向かった。午前40%、午後90%の降水確率で今にも降り出しそうな空模様だった。錦タワーの前で下ろしてもらった。
- 錦タワーから5分足らずで北登山口に着いた。津波の避難所になっているらしく登山口からの最初の登りはコンクリートの階段になっていた。やがて土の道になり、カシなどの照葉樹林に覆われた尾根の登りになった。標高211mの小ピークの巻き道終了点から少し登ったところに展望台があり、錦港が見えた。登るにつれ、アカマツが混ざるようなった。標高450mのピークを巻き終わったところで芦浜峠からの道が合流した。
- 山頂に着く直前からにわか雨が降り出した。山頂には記念のプレートがたくさんあった。南側の展望が良かった。レインウェアを着て元の道を引き返す準備をしているうちに雨がやんだ。予定通り先へ進んで芦浜経由で戻ることにした。
- 峠までの稜線はよく踏まれた道で、ところどころに電力会社の標石があった。北側の集落に向かう道が2本ほど有った。峠は十字路になっていて今歩いてきた山頂方面は電力会社の社有地である旨標識が有った。
- 峠で右に曲がり尾根伝いのジグザグの道を下った。十字路を2箇所ほど過ぎると芦浜に着いた。芦浜池からの姫越山のながめはきれいだった。芦浜池横の林の中で昼食をとった。にわか雨が降ってきたが、すぐにやんでしまった。
- 芦浜から芦浜峠までの登りは、このコース唯一の植林帯が有った。芦浜峠で北側の山頂方面からの道が合流した。芦浜峠には、今通ってきた芦浜方面が電力会社の社有地である旨を記載した標識が有った。
- 芦浜峠から黒島展望台の分岐まではゆるい登り坂だった。時間に余裕があったので分岐から少し黒島展望台方面に行ってみることにした。照葉樹の稜線の道だった。海岸が少しだけ見えた。15分ほど進んだところで地形図を確認した。まだまだ似たような稜線が続きそうなので引き返すことにした。分岐に戻る手前で本降りの雨が降り出した。
- 分岐でレインウェアを着て錦の町へ向かった。ゆるい下り坂だった。照葉樹林帯の中なので雨は下までほとんど落ちてこなかった。レインウェアが本当に役立ったのは集落に出てからだった。錦タワーに戻り、雨宿りしながら着替えをしてタクシーが来るのを待った。この日は登山者には会わなかった。