- バスは、約30人の乗客で、ほぼ満席だった。土山峠でバスを下りた登山者は他にいなかった。登山口には狩猟中で注意するようにとの看板が有った。登山届けを記載してすぐに出発した。
- 尾根に出るまでは階段の急な登りだった。紅葉がきれいだった。尾根に出て車道の車の音がきこえなくなったところで一休みした。
- 尾根の道は左側が植林、右側が広葉樹の雑木林の事が多かった。黄葉はちょうど見頃だった。
- 左側の植林は辺室山山頂の手前で終わりになり、山頂は黄葉の雑木林に囲まれていた。ベンチが有ったので座って昼食にした。そよ風が吹いていた。鈴の音が行く手の方向から聞こえてきた。しばらくすると鈴の音は南から西、北へと位置が変わっていった。狩猟の人かと思っていたら、やがて鈴を付けた猟犬だけが現れた。首のところに無線の発信器を付けていた。猟犬は一瞥をくれただけで無関心な様子で走り去って行った。しばらくしてだいぶ離れたところから先ほどの猟犬と思える吠え声が聞こえてきた。
- 山頂は再び静けさを取り戻した。ザックの上にいつのまにかカエデの葉が一枚落ちていたことだけが先ほどとの違いだった。
- 山頂からは広葉樹林帯の道で紅葉の見頃だった。すぐに先ほどの猟犬と再びすれ違った。最高点までの間で単独行と7人組とすれ違った。小さな祠の有る最高点を過ぎると狭い稜線になった。
- 物見峠にもベンチが有った。ベンチで休んでいると、沢登りしてきた単独行が三峰山方面から下りてきた。
- 物見峠からはしばらく斜面を横切る道になった。少し崩れかけているところが有った。谷の反対側には辺室山がよく見えた。紅葉がきれいな道だった。
- 大山三峰山からの道を合わせると植林が多くなった。最後はバスの時間に間に合わせるために少し急いだ。
- 煤ヶ谷(すすがや)でタイミング良く来た満員のバスに乗り込んだ。