- 八幡平頂上バス停は霧雨だった。頂上では展望台の下で雨宿りしながら休んだ。山道は雨で滑りやすかった。田代沼ではコバイケイソウが咲いていた。田代沼からは木道も滑って一層歩きにくかった。
- 後生掛温泉からキャンプ場へは裏道の近道を通った。間違えて林道を下りすぎ、約25分ロスした。キャンプ場に着いて、ようやく雨がやみ、管理棟の乾燥機でずぶ濡れになった服を乾かした。
- 二日目は曇りだった。ベコ谷地まではブナ林だった。刈払いがしっかりされていた。鳥がたくさん鳴いていた。ベコ谷地ではワタスゲがたくさん咲いていた。ウラジロヨウラクが少し咲いていた。
- 地熱発電所横の樹林帯を進み、湯ノ沢に出た。沢沿いにはハクサンシャクナゲがたくさん咲いてきれいだった。沢には暖かなお湯が流れていた。足湯を楽しんだ。
- しばらく沢沿いに進んだ。お湯の流れる沢を何度か渡った。尾根の取付きを見落としてしまい。数分進んでから気がついて戻った。上流側からは尾根取付を示すペンキマークがよく見えた。
- イソツツジの咲く潅木帯の尾根を登り、右手に火口を見ながらヤセ尾根を進むと避難小屋(焼山山荘)に着いた。霧になり少し雨も降ってきた。小屋の中で一休みした。
- 小屋で休む間に雨はやんだ。イソツツジ、イワカガミ、ハクサンシャクナゲを見ながら登った。霧も晴れ、いくつも火口を見ながら登った。最後の火口(湯沼)からは水蒸気を吹き上げる音がした。
- 焼山山頂は笹に囲まれトンボがたくさん飛んでいた。ウグイスが鳴いていた。
- 花を楽しみながらゆっくり下った。霧が晴れ、栂森までは眺めが良かった。栂森で会った年配の単独行者が「地熱発電所あたりで2回熊に会った事がある」と言っていた。最後はブナ林になった。
- 最終日は晴れだった。大谷地への途中、ちょうど坂を登り切ったあたりで前の茂みから熊が急に現れた。距離12mくらいだった。大声を張り上げストックを身構えた。熊は1-2歩近づいて来て、1秒ほどこちらをじっと見た後、右手のヤブの中へ去って行った。恐る恐る熊のいた所を通過した。
- 長沼では、あずまやに熊のかじった跡が有った。ここにも熊が出るらしいと思っていると、対岸から木の枝をバリバリ折る音が聞こえてきた。熊がいるらしかった。早々に出発した。
- 急坂を登り終えると広々とした湿原に出た。コバイケイソウがあちこちに咲いていた。ベンチに座り夏の雲を眺めながらゆっくりと休んだ。熊に会ったときに大声を出したせいか少し声がかれていた。
- 八幡平頂上で展望を楽しんだ後、八幡沼の展望台に行った。霧が出てきて良い展望は得られなかった。八幡平頂上バス停前のレストハウスで着替えをし、缶コーヒーを飲みながらバスを待った。