- バスを久坂(ひささか)で降り、集落の外れにある和見橋まで来たら、橋は工事中だった。一つ上流の橋まで迂回して対岸に渡った。堂本の集落を過ぎると車道は次第に登り坂になった。
- 八ヶ峰家族旅行村はオートキャンプ場で料金は2650円と高めだった。ビールは有るか尋ねたところ、奥を2-3分探してきて「無かったので買ってくる」との事。そこまでしてもらうのは申し訳ないのであきらめた。テント設営後、ご飯を炊いていたところ、「こんな小さなテントだとは思わなかった。もらいすぎなのであげる」とビールを持ってきてくれた。どうやら私の小さいテントを見て、ビールを6km離れた町まで買いに行ってくれたようだった。 更に、風呂もただで入ってよいとのことだった。ラジオを持ってくるのを忘れたため、する事もなく、暗くなるとすぐに寝てしまった。
- 翌日は予定より早く5時に起床した。明るくなるとすぐに出発した。最初の30分の林道が終わると山道に入った。ブナも混ざる森で心地よかった。動物のヌタ場が有り、水がこんこんと湧き出ていた。更に少し先には水場が有った。
- 稜線に出てからは稜線通しに登って行った。小さなピークを越し、最後の急坂を登りきると山頂に着いた。北の方に若狭湾が見えた。周囲は、900m前後の山々が連なり、顕著なピークはないものの東側の百里ヶ岳だけは同定できた。曇り空で風が冷たかった。
- 稜線を先程の分岐点まで戻り、今度はまっすぐ進んで五波峠へと向かった。広葉樹の雑木林が続いていた。青空が広がって気持ちよくなってきた。小さな登り下りを繰り返した。やがて左側の福井県側に植林が出てきた。
- 五波峠手前で二人組に追いついた。二人組の車が峠に置いてあった。二人組は峠の反対側の稜線に登って行った。峠で休んでいると京都側から車で別の二人組がやってきた。峠から八ヶ峰を往復するとの事だった。
- 五波峠からは車道をゆっくり下った。時間が有ったので家族旅行村では、お茶を飲みながら木陰で本を読んでくつろいだ。一休み後、テントを回収してバス停のある久坂へ向かった。集落近くで小中学生何人かとすれ違った。会うたびに全員から「こんにちは」とあいさつされたので気持ちが良かった。