- 前日は酸ヶ湯温泉に宿泊して英気を養った。
- 当日朝は快晴だった。出発準備をしていると20人程の団体が毛無岱(けなしたい)に向け出発していった。我々は反対側の仙人岱(せんにんたい)への道に向った。
- 最初の樹林帯の登りは少し岩が多くて歩きにくかった。登山者が多く次々と抜かされた。岩が少なくなり歩きやすくなると谷に出た。地獄湯の沢だった。吹き上げる風が涼しかった。沢沿いに谷を登る道では火山性ガスの臭気が少し流れてきた。
- 少し紅葉が始まった潅木帯をゆるく登ると平坦になり視界が開けて仙人岱(せんにんたい)に着いた。チングルマの紅葉や草紅葉の先には小岳が見えた。少し霧がかかったり晴れたりしていた。木道を右に曲がり潅木帯を進むと避難小屋に着いた。一休みした。
- 分岐に戻って進むとすぐに湧き水があった。ほとんど湧き出ていない様子だった。小岳との分岐を過ぎると、正面に大岳を望む緩い登りになった。道脇のチングルマの紅葉がきれいだった。山頂部は霧がかかったり晴れたりしていた。
- 急坂を登りを終え、右手に鏡池、続いて火口を見て進むと山頂に着いた。霧は晴れて青空が広がっていた。10人程の登山者がいた。風が強く風除けにレインウェアを着た。風が強いので長居ができず、登山者は次々下山して行った。我々だけになったところで記念撮影をした。
- 大岳山頂からの下りはじめは急坂だった。段差が大きくて歩きにくかった。風は次第に弱くなった。やがて出発時に見た団体が登ってきた。「早いですね」と声をかけられた。大岳避難小屋の前はベンチがたくさん有り休むのにちょうど良かった。日差しが少し暑かった。
- 潅木の紅葉を見ながらゆるく下り、ロープウェイへの道を右に分けると上毛無岱に着いた。思いの外広い湿原だった。草紅葉がきれいだった。木道の広くなったところでゆっくり休んだ。
- 更に木道を進むと急な下り階段になった。注意深く下った。下りきると下毛無岱に着いた。一層広々としていた。展望台まで進んで休んだ。周囲の紅葉したナナカマドがきれいだった。
- 緩く下っていくと木道は終わりブナやオオシラビソの森になった。少し上り下りした後、最後に下ると酸ヶ湯温泉に着いた。下山口に靴洗い場があったので靴を洗った。
- 酸ヶ湯温泉の売店で「しょうが味噌おでん」と「ソフトクリーム」を購入して食べ、疲れを癒やした。やがてきたバスに乗り込み名残惜しい八甲田を後にした。