- 竹芝桟橋からの「おがさわら丸」を父島で乗り換え母島行きの「ははじま丸」に乗った。出航してすぐ父島の沿岸でザトウクジラを見た。母島沿岸まで来るとカツオドリが船のマストに止まった。獲物を見つけると海に飛び込んで行った。
- 母島の宿に荷物を置き、まず鮫ヶ崎まで行ってみた。岬の先端200m位沖合に鯨のブロー(潮吹き)を見た。帰りに脇浜なぎさ公園に寄ってみた。砂浜の一部を柵で囲ってウミガメの産卵、孵化を保護していた。池の鯉のように鮫が岸辺に群れていた。夜はガイドにナイトツアーをお願いした。あいにく満月の前日で見えた星の数は少なかった。
- 二日目は乳房山に登った。タコノキ、ガジュマロ、オオタニワタリなど見慣れない草木を見ながら登って行った。途中に鳥の水場の水盆が有った。水を入れたらメグロが2羽寄ってきた。山頂が近づくと苔が出てきた。オオタニワタリの葉の裏にカタツムリがいた。
- 最後の急坂を登ると山頂に着いた。東側に出る台が設置されていて台の上からは島の東海岸が青々ときれいに見えた。北の方に父島がうっすら見えた。
- 下り途中ではオガサワラオカモノアラガイがオオタニワタリの葉の裏にいた。
- 宿で一休みした後、昨夜のガイドに静沢の森まで連れて行ってもらい、きれいな夕日を見た。静かに凪いだ海からは時折ザトウクジラのブローの音が聞こえてきた。
- 三日目は南崎へ向かった。途中の御幸之浜展望台からはザトウクジラのブリーチ(水面から半身以上飛び上がり体をひねりながら水面に落ちる動作)を見た。次の南京浜では浜辺にグンバイヒルガオが咲いていた。
- いったん都道に出てしばらく歩き、途中の入口から歩道に入って万年青(おもと)浜に寄った。静かな入江だった。遊歩道を進み都道終点からの道が合流すると歩行者が増えてきた。蓬莱根への途中にはオオヤドカリがいた。擂鉢にはあずまやが有った。そばのタコノキには大きな実が生っていた。
- オガサワラビロウの茂る森を通り、十字路を右に曲がってワイビーチに出た。ホエールウォッチングの船が一隻、沖合を行き来していた。岩に腰を下ろし、鯨のブローを見ながら昼食休憩にした。
- 十字路に戻り、小富士に向かった。階段を登り、最後の梯子を登ると小富士の山頂に着いた。岩場だった。南に連なる島の景色を楽しんだ。
- 十字路に戻り今度は南崎海岸に出た。10cm位の石のゴロゴロした海岸だった。南風が強く、少し波が荒かった。
- 帰りは都道終点の遊歩道入口から都道を通って戻った。日没に合わせて静沢の森へ行ってみたが、この日は夕日は見えなかった。
- 最終日は港近くの小剣先山に登った。少し風の強い日だった。岩場の山頂からは港が良く見えた。宿で一休みした後、御幸之浜に再度行ってみた。少し白波が立っていた。鯨のブローが時々見えた。
- 帰りの「ははじま丸」では母島の沖で2頭のザトウクジラを見た。父島入港前には親子のザトウクジラのブリーチを見た。5-6回惜しげも無くブリーチを披露してくれた。