- 富士見高原ゴルフ場でタクシーを下り、カラマツ林の中を登り始めた。セミの声がうるさかった。不動清水で水を満たし、アカマツとカラマツの混じる樹林帯を登っていった。何回か林道と交差して登るうちにいつしかシラビソの森へと変わっていった。足元にはホタルブクロが咲いていた。
- 西岳山頂の80mほど下でいったん展望が開けた。編笠山や南アルプスが見えた。イブキジャコウソウやヤマハハコが咲いていた。再び樹林帯を少し登ると、西岳山頂に着いた。今まで見えなかった赤岳や、南アルプス、富士山などが見えた。タカネマツムシソウが見頃だった。
- 西岳から青年小屋まではシラビソ樹林帯を横に歩く道だった。足元にはセリバシオガマがたくさん咲いていた。乙女の水でおいしい水を補給し、青年小屋まで行って幕営した。テントは9張りだった。
- 二日目は、まず、編笠山まで空身で往復した。山頂は360度の展望だった。諏訪の盆地に編笠山の三角形の影ができていた。
- 青年小屋に戻ってテントを回収し、権現岳へと向かった。のろし場までは樹林帯でセリバシオガマの群落が有った。のろし場からは岩場が多くなった。次々と現れる鎖場を慎重に通過した。足元には終わりかけのタカネナデシコがたくさん咲いていた。山頂手前の岩峰(ギボシ)を巻いたところからはトウヤクリンドウが多くなった。
- 権現岳からは北側に荒々しい八ガ岳の稜線が見えた。すぐ先の岩場には梯子が見えた。一休みした後、最高点の岩に登ってみた。一人がやっと立てるほどの狭い場所だった。
- 権現岳からの下りもタカネナデシコとトウヤクリンドウが多かった。三ツ頭ではトンボがたくさん飛んでいた。前三ツ頭付近ではタカネマツムシソウが見頃だった。前三ツ頭からの下りではオオビランジが咲いていた。この花を見るのは初めてなので感激した。
- 天ノ河原までは長い樹林帯だった。再びセミがうるさくなってきた。道は、良く整備されていて、すれ違う登山者も多かった。天女山入口まで下山してタクシーを呼んだ。