- 初日は綾里(りょうり)崎の周遊コースだった。集落の車道を歩いていると、柴犬を連れた女性が散歩していた。「綾里崎へ行く」と伝えると「逆コースを歩く人が多いようだ」と言っていた。
- 未舗装林道を岬先端近くまで歩くと灯台へ下る歩道が有った。紅葉を見ながら下ると灯台に着いた。白い四角柱の建物だった。天気は良く海の眺めが良かった。岬からの帰りは半島の稜線を通る山道を歩いた。紅葉がきれいだった。途中の展望広場では海を眺めながらゆっくりと休んだ
- 二日目は、綾里峠を越えた。旧道と不動滝との分岐では民家の男性が玄関から顔を出し、「九十九曲峠への旧道はあっちだ」と教えてくれた。不動滝を経由して行く事を伝えた。
- 不動滝では、雄滝、雌滝の二つの滝が清楚に流れていた。山道に入るとカエデが多く紅葉がきれいだった。綾里峠には「九十九曲」との標識も有った。峠の反対側は風が強かったので手前で休んだ。
- 峠を下り大きなセメント工場脇を通ると大船渡市街地だった。下船戸駅近くで地図を見ていると近所の女性が声をかけてきた。「下船戸駅へ行く」と言うと「それならこっち」と進む方向と逆を示した。「トレイルはこっちなので」と言うと「トレイルを歩く人、けっこういる」と教えてくれた。
- 三日目は碁石海岸を歩いた。末崎(まっさき)まで来ると、畑で幼稚園児がちょうど大根を引き抜いていた。大きな大根を抱えながら歩いていたので手を振ると、手を振り返してくれた。
- 穴通磯(あなとおしいそ)の展望台には誰も居なかった。奇岩を眺めながら一休みした。穴通磯からの海岸沿いの遊歩道には巾着岩や貝島などの岩が有った。碁石海岸近くでは椿がきれいだった。
- 碁石海岸インフォメーションセンターでは若い男性スタッフが「トレイルを歩く人も多くなりました」と言っていた。灯台を経由して碁石浜まで行き、西日に輝く海を眺めながらゆっくりと休んだ。
- 最終日は、陸前高田市の広田崎まで歩いた。県道を歩いていると孫を連れたお爺さんがいた。広田崎まで行くと言うと「潮風とかじゃないよね。前に船で送っていったことが有るんだ」と言われた。
- 大野海岸では、防潮堤の海側を海を眺めながら歩いて行くと、前方で休んでいた散歩の人が身振りで「そこを登った方が良いよ」と教えてくれた。先端まで行くと防潮堤に登る事ができないらしかった。集落に入りうろうろしていると、軽トラックの男性が「遊歩道はそっちだ」と教えてくれた。
- 黒崎仙峡で海を眺めた後、車道を集(あつまり)まで歩いた。集からはトレイルを外れて広田崎まで行った。広田崎で西風に吹かれながら楽しかったトレッキングを振り返った。
- 今回トレイルを歩くハイカーに会わなかった。約62km歩き全行程の約50%、527kmを歩く事ができた。