- 朝食を食べ終わるとすぐに二岐温泉の宿を車で出発した。途中で左に曲がり風力発電所への林道に入った。しっかり除雪されていた。ヘアピンカーブをすぎてしばらく進んだ谷のところに車を置いた。
- シールをつけて谷沿いを登り始めた。木は少なくて歩きやすかった。谷の前方が狭まったところで左の尾根に登った。尾根に出るまでの間は、少し針葉樹が茂っていて登りにくかった。
- 尾根を少し登ると古い林道跡出会った。左に尾根を巻くように林道跡を登って行った。多少藪になっていて歩きにくかった。暑くなってきたので手袋を脱いだら途中で落としてしまった。幸い50mほど進んで気が付いたので事なきを得た。
- 林道跡が広い尾根に出たところで休憩にした。林道跡はヘアピンカーブになって右方向に続いていた。林道跡から離れ、広い緩やかな尾根をまっすぐ上に登って行くことにした。
- 尾根はブナの森になっていた。途中、アスナロの木が少しだけ混ざった。ゆるい尾根だったので一直線に上る事ができた。次第に木の間隔が広くなり、太いブナがまばらに生える広々とした森になった。
- やがて尾根が狭くなり、勾配も急になった。少しジグザグを切りながら登って行った。斜面には雪玉の転げ落ちた跡がたくさんあった。時々足元から雪がくずれ落ちて雪玉になり、ゆっくり転がっていった。急なところを上りきると最後の登りになった。潅木がところどころに生えた見晴らしの良い斜面だった。
- 山頂に着いた。灌木が少しだけ雪上に出ていた。山頂標識は雪の下なのか見当たらなかった。360度の展望だった。はるか北方に飯豊連峰が真っ白に見えた。少し風が吹いていた。腰を下ろして昼食にした。
- シールを外して滑降を開始した。誰も滑っていないところを自由に滑るのは快適だった。写真を撮りながらゆっくり下った。途中でトレースから右よりにかなり離れてしまい、磁石で方向修正した。林道跡に入るところでは調子よく滑りすぎて少し下に行き過ぎてしまった。林道跡は少し藪気味なのでボーゲンで慎重に下った。谷への下りは、登りの時より少し下流側のルートを取り、無事、車の所に帰り着いた。結局この日は誰にも出会わなかった。
- 時間に少し余裕があったので二岐温泉に寄って汗を流した。