- 野辺地からのバスには他の乗客はいなかった。百目木(どめき)で下車し車道を歩き始めた。曇り空で風が強かった。松栄の農道に入ったところで防寒のためレインウェアを着た。農道をしばらく進んでいくと菜の花畑が広がった。
- 林道に入り、しばらく進んでいくと標識のある登山口に着いた。車は無く誰も登っていない様子だった。小休止した後、山道を登り始めた。
- 最初の植林は、やがて終わり、アカマツの多い森になった。林床にはチゴユリがたくさん咲いていた。しばらく登ると送電鉄塔の近くを通った。風の音が大きかった。進むに従い道は勾配を増していった。マイヅルソウやホウチャクソウを見ながら登って行った。
- ガレ場になり木が低く少なくなってきた。霧が出てきた。ガレ場を過ぎるとヤマツツジが咲いていた。アズマギクも咲いていた。最後の急坂にもヤマツツジがたくさん咲いていた。強風の中をゆっくり登って行った。
- 山頂には誰もいなかった。一面の霧におおわれていた。小さな神社が有った。神社の先は灌木に囲まれた芝生状の草地になっていた。雨は降っていないので芝生は乾いていた。座ると風が避けられた。ワインとビールを飲み昼食にした。しばらく休んでいたら、むつ市から来たと言う5人組が登ってきた。
- 山頂からの最初の下り坂で2人組が登ってきた。ヤマツツジを楽しみながら強風の中を下った。樹林帯の中に入ると、しっかりした道なのでどんどん下った。登山口まで一気に下った。登山口には車が3台有った。
- 登山口からは林道を戻り、農道に出てからは菜の花畑を楽しみながらゆっくり歩いた。行きよりも風が弱まっていた。きれいな菜の花畑を眺めながら歩くと時間が短く感じた。農道から車道に出ると雨が降ってきた。往路と別れ吹越へは畑の中を進んだ。菜の花が一面に咲いていた。日本離れした景色だった。遠くで雷鳴が聞こえた。
- 畑を出た後は車道を歩いた。本降りになったころに駅に着いた。駅舎だけでトイレもない無人駅だった。シャツを着替えて列車を待った。