- 富士宮口はまだ通行止めのため河口湖口から登る事にした。五合目は大勢の人だった。六合目へ向かう途中では下山してくる人が大勢いた。疲れきった表情の人が多かった。樹林帯からはルリビタキ、メボソムシクイ、ミソサザイの鳴き声が聞こえてきた。六合目の富士山安全登山センターでガイド地図を渡された。
- 七合目にかけてはジグザグの道だった。岩崩れ防止用の大きな塀があちこちに作られていた。足元にはフジハタザオが咲いていた。小雨が降ってきたがすぐにやんだ。
- 八合目を過ぎたところでスピードがダウンしてきて苦しくなってきた。呼吸法を深呼吸に変えたら、調子よくなりスピードアップできた。本八合目を過ぎると今度は足の疲れも加わり1時間に300m登るのがやっとのペースになった。
- 山頂の一角の久須志神社に着いた。神社の並びにある山口屋に宿泊した。宿帳は真新しいノートに二人目の記載だった。先行者が一人いたので、今年はこの日が最初の宿泊者らしかった。結局5人の宿泊だった。
- 翌朝、4時過ぎに起床。寝ている間に高山の影響が出て頭が痛くなり、眠りは浅かった。宿の前は御来光を待っている人でごった返していた。地平線から真っ赤な太陽が4時半に昇った。
- パンで簡単に朝食を済ませお鉢めぐりへ向かった。山中湖や相模湾を眺めながら最高峰の剣ヶ峰へ向かった。剣ヶ峰は混雑していたものの奥の展望台へ登ると南アルプスが良く見えた。剣ヶ峰の下は雪が残っていて道が狭く、登り下りの交互通行になっていた。
- 久須志神社へ戻り一休みした。お鉢めぐりで一周してようやく頭の痛いのが取れてきた。
- 下山は須走口へ向かった。途中からは砂走りの下りになった。砂の上をどんどん下ることができて快適だった。その代わり小石や砂が靴の中にたくさん入った。途中で靴を脱いで小石を出した。
- 下るに従い暑くなって来た。砂払い五合からは木陰の中の下りになり心地よくなった。
- 須走口ではバスを待つ時間が少し有った。茶店の店員に「お茶でもいかがですか」とすすめられたが、結局生ビールにしてしまった。