- 慈光寺の駐車場でタクシーを下車した。今回は7人のグループだった。雨が降っていたのでレインウェアを着て歩き出した。
- 杉並木の道を進んだ。慈光寺の前を通ってしばらく歩くと1合目に着いた。1合目からは本格的な登りになった。暑くなったので標高270m付近で服を脱いだ。
- 登るに従い黄葉がきれいになってきた。右手からサルの鳴き声が聞こえてきた。雨は次第に小降りになった。
- 5合目付近は紅葉がきれいだった。単独行とすれ違うと7合目に着いた。雨はやんでいた。付近の尾根は少しやせていた。西風が冷たかった。上からかけ声が聞こえてきた。
- 8合目へ登っていくと上から3人組が下りてきた。昨年12月の遭難者を捜索しているとの事だった。葉の落ちたこの時期を利用しているとの事で先週から始めたそうだった。声が聞こえていたのは、この3人組だった。「明日もやります。他の登山者に会ったら捜索していることを伝えてください」と言われた。
- 坂が緩くなり笹地を通ると山頂避難小屋に着いた。荷物を置き山頂を往復した。山頂からは下の平地が見えた。小雨が降ってきたのですぐに小屋に戻った。
- 小屋には他の宿泊者はいなかった。雨は暗くなるとやみ、下の町の明かりがよく見えた。夕食でワインや日本酒などを飲み過ぎたせいで、この夜はいつになくいびきや寝言が大きかった。
- 翌朝は曇り空だった。山頂で記念撮影をして出発した。最初の緩い坂が終わると急な下りになった。次第に雲が取れて青空が広がってきた。8合目付近からは東側の山々が良く見えた。
- 急坂が終わるとブナの森になり黄葉がきれいになった。7合目には大きなブナの木が有り「天狗の腰掛」と標識が付けられていた。7合目からは少し登り返しが有った。小さな谷を通った。
- 5合目で道は左に曲がっていた。正面の森には杉が多かった。ところどころに急な下りが有った。単独行とすれ違った。
- 送電鉄塔の所では展望が開けていた。二人組とすれ違った。少しやせた急坂を下り慈光寺に出た。お参りの人たちも通る道をゆっくりと駐車場に戻った。
- 駐車場前の「黄金の里会館」でそばを食べてからタクシーに乗り込んだ。