- 大門坂バス停でバスを下りた。車道を少し登った「曼陀羅の郷河川公園」手前からガイドブックに従って右に曲がり橋を渡った。民家の横を抜け、遊歩道風の道を登ると陰陽ノ滝に着いた。取水口が横に有り雰囲気は今一歩だった。
- 陰陽ノ滝からは沢沿いの山道になった。4回ほど徒渉した後、杉林の斜面の登りになった。水音が聞こえなくなり、この先に滝は無いものと思っていたら、沢に出て「松尾ノ滝」に着いた。滝の下の方は影になっていた。写真を撮っているうちに、よく見ると次第に影が広がっていくのが分かった。
- 松尾ノ滝からは杉の森を登って行った。やがて林道に出た。右に少し歩くと林道の終点になった。再び山道になった。照葉樹林の森だった。斜面を横切る感じになると、烏帽子山と烏帽子岩が見えた。手前の杉の木が少しじゃまだった。
- 鞍部に出て小ピークを越えると最後の登りになった。山頂手前に烏帽子岩があったので先に寄ってみた。梯子と鎖が有り、岩のてっぺんのすぐ下まで登ることができた。展望が良かった。風が冷たかった。
- 烏帽子岩を下り、急な坂を一登りすると山頂に着いた。山頂には「新日本百名山」の標識が有った。樹林に囲まれていた。北側の木の一部が刈られ展望が少しだけ有った。南側は木の間に海が見えた。
- 林道終点まで戻り、少し林道を進むと本谷へ向かう山道が有った。山道に入り植林帯を下った。間伐材が放置されて苔むしていた。
- 山ノ神からは本谷沿いの照葉樹林帯の道になった。三ノ滝は道標の所から少し河原をさかのぼると近くまで行けた。水は澄んでいた。水面に空の青が映りきれいだった。見とれているうちに手袋を水の中で落としてしまった。道標まで戻り、谷を下っていくと二ノ滝が有った。二ノ滝も三ノ滝同様きれいな滝で、「滝はかくあるべし」との感じを抱かせた。
- 二ノ滝からは予定より1本早いバスに乗るため少し急ぎ足で下った。熊野那智大社まで下ると観光客が大勢いた。那智ノ滝が奥の方に見えた。
- この日、山中で出会った登山者は山頂近くで会った夫婦だけだった。