- 地蔵峠の駐車場に車を置いた。伊久間、土屋、私の3人パーティで小雪の降る中を出発した。
- キャンプ場で土屋さんと私はワカンを履いた。伊久間さんは、つぼ足で挑戦するとの事だった。
- 湯ノ丸山への分岐手前で、眼鏡を落としてしまった。暑くなって目出帽を取った時に落としたらしかった。10m位歩いてから眼鏡が無いことに気がついた。15分くらい3人で探したが、新雪に埋もれて見つからなかった。
- 湯ノ丸山の斜面を巻く道は、トレースが無かった。ワカンを付けていても10cm位もぐった。
- 湯ノ丸山と烏帽子岳との鞍部は風が少し吹いていた。鞍部からは稜線のやや左側を斜めに登って行った。ところどころ膝上くらいのラッセルになった。途中で先頭を土屋さんから代わった。急な斜面で膝くらいまでのラッセルになると容易に進まなかった。息の上がったところで再び土屋さんに交代した。
- 新雪にあえぎながらようやく南峰に着いた。つぼ足の伊久間さんも5分ほど遅れて到着した。時折青空がのぞいていた。烏帽子岳もガスの間から見えだした。
- 南峰から稜線を歩いて、烏帽子岳の直下に着いた。テントを設営した。風が強そうなところだったが、石でテントの外張りをしっかり固定した。
- 夕食までの時間、コーヒーを飲んだり、お酒を飲んだりして、のんびり過ごした。ラッセルの疲労のためか足が何度かつりそうになった。夕食は土屋さんの準備したタラのトマト煮だった。量は多かったが、おいしくて、あっという間にたいらげてしまった。
- 翌朝、テントの外は-14℃だった。ラーメンとフカヒレスープの朝食を食べた。高曇りで、浅間山や八ガ岳が見えた。「浅間山の噴煙が見える」と伊久間さんが言ったが、眼鏡紛失の私には残念ながら分からなかった。
- ピッケルだけ持って山頂に向かった。山頂は360度の展望だった。風は無かった。記念写真を撮った。じっとしていると足の先が冷たくなって来た。早々に引き上げた。
- 南峰からの下りは、粉雪の中、ワカンを着けていてもズルズルと滑るような感じだった。湯ノ丸山を巻く道で3パーティ8人とすれ違った。どの人も烏帽子岳を目指しているらしかった。我々の着けたトレースでだいぶ楽に行けるのではと思った。帰りも眼鏡を15分位探したが結局見つからなかった。
- 東部町営の温泉、湯楽里館に寄り、冷えた体を温め、祝杯を上げた。