- 奥裾花自然園はミズバショウのシーズンでシャトルバスが運転されていた。奥裾花自然園入口でシャトルバスを下り、林道を休憩舎まで歩いた。休憩舎前で水を補給した。観光客が大勢いた。
- 休憩舎からの夏道は、すぐに雪で分からなくなった。途中からは赤テープ従って登った。ブナはまだ葉が出ておらず丸裸だった。気温は低めで雪は少し硬かった。キックステップで登った。少しピッケルを使った。中西山から下って来た3人組とすれ違った。アイゼンを付けていた。
- 稜線に出る手前でルートを間違えてしまい藪に入ってしまった。逆向きに生える根曲がり竹をかき分けるのに苦労した。稜線に出たところは中西山への登りが始まる地点だった。
- 稜線は雪が付いていて歩きやすかった。ところどころ雪の切れるところは左側の藪の中に明瞭な踏み跡が有り歩きやすかった。奥西山の手前ではカタクリやキクザキイチゲが咲いていた。奥西山は三角点が見えていた。最低鞍部の窪地まで行き幕営した。この付近の積雪は50cmくらいだった。
- 夜間は曇り空だったせいもあり、あまり冷え込まなかった。翌朝はアイゼンをテントに置いたまま出発した。
- 雪の稜線を歩いて行った。途中に長さ20m位の藪が有った。うっかり藪の中でサングラスを落としてしまい取りに戻った。標高1700m付近では左手の藪の中にギョウジャニンニクがたくさん生えていた。標高1730~1800mの間は左右が切れ落ちた稜線になった。雪が付いていなかった。藪の中には踏み跡があり、あまり苦労はしなかった。
- 稜線は再び雪でおおわれて快適になった。最後は緩い登りになり、広々とした山頂に着いた。三角点が見えていた。誰かが付けた堂津岳の旗が木に縛り付けられていた。槍ヶ岳付近まで北アルプスの展望が得られた。
- 帰りは軽快に下った。テントに戻ったときに藪の中でボールペンを落とした事に気がついた。
- テントを回収し、稜線を更に歩き続けた。雪はすっかり緩み気温も高くなって来た。奥西山でシャツ1枚になった。稜線から奥裾花自然園への下りは雪が柔らかく軽快だった。
- 奥裾花自然園は好天の日曜とあって、前日より一段と観光客が増えていた。