- 天気予報では京都が60%、舞鶴が30%の降水確率だった。和知駅に着いたときには雨がしっかり降っていた。レインウェアを着て、途中で引き返すつもりで、まだ暗い中を歩き出した。途中の升谷橋バス停は屋根がしっかり着いていたので雨宿りしながら休んだ。
- 篠原のバス停まで来ると雨がだいぶ小降りになった。そのまま登ることにした。上乙見(かみおとみ)集落の手前から長老ガ岳が見えた。
- 雨はすっかり上がったので上乙見集落でレインウェアを脱いだ。上乙見からは少し急な林道を登っていった。林道終点の登山口には「長老ヶ岳120分」の表示が有った。
- 登山道は沢沿いの道で、沢を何度か渡った。「長老ヶ岳80分」標識の先で沢を離れ斜面を登る道になった。植林と雑木林が交互に表れる登山道だった。鹿の鳴き声を数回聞いた。走り去る鹿の姿も一度見た。
- 「山頂まで20分」標識から尾根の道になった。高木の落葉樹はしっかり葉が落ち、低木の照葉樹の緑と足元のイワカガミの葉っぱの紅葉がきれいだった。
- 尾根を登り詰めるとアンテナの立つピークに着いた。少し下って車道を通り、反対側の階段の山道を登り返すと山頂に着いた。北側の展望が良く舞鶴湾も見えた。朝の雨を考えると望外の眺めだった。東側は山頂直下までガスにおおわれていて展望は無かった。景色を眺めながら、おにぎりの昼食を食べた。
- 下りは登ってきた尾根とは反対側の尾根へと向かった。足元のイワカガミの紅葉がきれいだった。やがて尾根は急な下り坂になった。落ち葉が敷きつめられて滑りやすかった。一度滑って転んでしまった。下りきって林道に出たところには、あずまやが有った。あずまやからは舗装路の林道を下った。仏主(ほどす)集落手前の林道出口にはゲートが有った。
- 仏主のバス停で服を着替え町営バスに乗り込んだ。運転手に「行きはどうやって来たんだ」と聞かれ「歩いてきた」と答えるとびっくりされた。「タクシーで来る人はいるが歩いてきた人は初めてだ」と言われた。乗客1人だったバスは、途中の集落で老人の客を集め、駅に着いたときは乗客5人になっていた。