- 時差ボケ解消のため初日は le Brevent(ブレヴァン)までの簡単なハイキングをした。途中、あちこちの岩にクライマーが登っていた。山頂からはシャモニーの町をはさんでモンブラン山群が望めた。あいにくモンブランは雲の中だった。山頂の売店でサンドイッチとコーヒーを買って昼食にした(34フラン=約550円)。下りはロープウェイを使った。
- 翌日は高所順応を目的としてVallee Blanche(ヴァレ・ブランシュ)へ向かった。翌々日のモンブランの登山に備えたものだった。出発点のAig.du Midi(エギーユ・ド・ミディ)は雪が降っていた。雰囲気が、ちょうど、雪のスキー場のゴンドラ下り場のようだった。外への出口は氷のトンネルになっていた。ガイドの指示でクランポン(アイゼン)をつけ、オーバー手袋に目出帽までつけた。最初は下りになるため、ガイドを最後尾に5人ロープにつながって出発した。少し傾斜が緩くなったところで先頭をガイドに入れ代わった。やがて雷が鳴ってきた。ガイドの指示でやむなく引き返すことにした。ガイドに引っ張られるようにAig.du Midiに戻った。短距離走でダッシュしたときのように息が苦しかった。しかし、高度計を見ると1時間に300m登る普通のペースだった。Midiのレストランに戻ってからも、しばらく苦しかった。
- Midiからの下りのロープウェイで鼻と耳の間の空気がうまく抜けず、耳が痛くなった。下山してから1時間くらいたつと更に痛くなり鼓膜が破れたのではないかと思った。タクシーで病院まで行き看てもらった。「鼓膜は破れていないが赤くはれている」との事だった。「2-3日で治るがそれまでは高い所に行かないように、鼓膜が破けるかも知れない」と言われた。痛み止め2種の処方箋を書いてくれた。診療代115フラン(1850円)、薬代29フラン(460円)だった。
- 翌日は、ドクターストップのため、他の人がモンブランに出発するのをホテルでさみしく見送った。(天候に恵まれ6人とも登頂した。)あまり標高の高くないレストラン・フローリアとBossons(ボソン)氷河に行った。レストラン・フローリアに行く途中、モンブランがきれいに見えた。レストラン・フローリアは花で飾られたきれいなレストランだった。オレンジジュース19フラン(約300円)を飲んだ。ボソン氷河ではアイスクライミングを楽しむ人が10人くらい豆粒のように小さく見えた。