- 日曜なのに大菩薩登山口行のバスに乗っていたのは単独行者が3人だけだった。終点の裂石にあるバス停から霧雨の中を歩きはじめた。林道は4/21まで閉鎖になっていた。
- 仙石茶屋付近から雪が現れだした。上日川峠へ登るに従い、雪がだんだん増えてきた。時々雷が鳴った。後ろから吹き上げる風で後頭部が冷えて痛くなってきた。
- 上日川峠で天気が回復し、ようやく晴れてきた。登山者が10人位休んでいた。若い女性3人組が雪をバックに写真を撮っていた。このあたりの積雪は約30cmだった。ここからは軽アイゼンを着けて出発した。
- 福ちゃん荘からは白い稜線が青い空をバックにはっきりと見えた。大菩薩嶺方面から次々と登山者が下りてきた。
- 大菩薩峠まで登ると、風が強くなってきた。とても外にじっとしていられなかったので避難小屋の中に入った。小屋で昼食を食べている間に、再び曇ってきた。気温は-8℃、積雪は約1mだった。
- 大菩薩峠から雷岩までは、風が強く、手やつま先、鼻の頭が寒さで痛くなってきた。風でトレースが消されているところが有った。
- 雷岩からは樹林帯の中になり、風が無くなってようやく歩きやすくなった。大菩薩嶺では約1mの積雪だった。山頂標識は「大」の文字だけが雪の上で、残りの「菩薩嶺」は、前に来た人が掘ったために何とか見える程度だった。
- 雷岩に戻り一休みした。岩かげから出ると相変わらず風が強かった。時折青空が見えたり曇ったりの変わりやすい天気だった。富士山は上の方が雲に隠れていた。
- 福ちゃん荘まで戻ると、午前中のにぎわいがうその様に静まり返っていた。小屋に掛けられていた温度計は-2℃を差していた。
- 上日川峠からの下りでは、朝の雪が消えて地肌が見えているところが多かった。所々雪が凍っていて、アイゼンを付けたり外したりで、わずらわしかった。