- ノルン水上スキー場のセンターハウスで支度をした。リフト1回券を購入すると、登山届を記載するよう依頼された。登山届を第三リフト乗り場で提出し、リフトに乗り込んだ。
- リフト降り場からワカンを付けて登り始めた。今シーズン初めてのワカンを使った登山だった。雪が降っていた。積雪は20-30cm程だった。最初は植林の緩い林道の登りだった。ゲレンデが木の間から見えた。
- 最初の休憩地点からは、2日ほど前の足跡が前夜からの降雪で一部で消えかけ分かりにくくなった。迷いながら進んだ。二つ目の標識が赤谷越峠分岐だった。
- 一度、スキー場最高地点のゲレンデ脇を通ると、山頂への最後の登りになった。南斜面で積雪は2-3cmの新雪だけだった。
- 山頂は約20cmの積雪だった。雪が降っていた。ほこらが3つ有った。ほこらの石段の雪を払いのけ、座る場所を作った。風はほとんどなく寒さはそれほどでもなかった。パンとインスタントコーヒーの昼食を食べていると、雪がやみ視界が開けてきた。北には白い山々が見えた。設置されていた展望板と見比べると、どうやら谷川岳らしい事が分かった。
- 帰りは往路を快適に下った。少し固い雪だった。雪がやんだため展望が開けてきた。ゲレンデのスキー客も増えてきた。赤谷峠越分岐を過ぎると少し雪が深くなった。
- 第三リフト降り場まで戻って休んでいると、パトロールの男性が来て「ここは初めてですか。ゲレンデは滑ってくる人で危ないので森の中を歩いてください」と指示された。
- 植林の森の中を下った。雪は深さ5cm程度で少なかった。途中でワカンが灌木の枝に引っかかり外れてしまった。歩きにくいので、そのまま持ち歩くことにした。所々に小沢も有る藪気味の森の中は、意外にも変化が大きく面白かった。
- 最後にゴミ捨て場のような場所からスキー場のセンターハウスの横に出て、この日の登山を終了した。天気も今一歩だったせいで、結局山中では誰にも会わなかった。
- センターハウスでは酷使されたワカンから泥や雪をとるのに一手間かかった。湿った衣類をザックしまい込み、帰りのシャトルバスの待ち時間を利用してクレープを食べて、ようやく落ち着くことができた。
- 雪は少なかったものの今シーズン初めてのワカンの登りを楽しむことができて満足した。