- 山部駅前にはタクシーはいなかった。登山口まで歩くことにした。林道入口に登山届用ノートがあったので記載した。林道終点の登山口には車が2台停まっていた。
- 登山道は沢沿いにつけられていた。巻道を通るために上り下りが多く、思いのほか時間がかかった。三段の滝のすぐ上に分岐があり、左手の本流沿いの道を進んだ。再度分岐があり、右手に進むと、先程別れた夫婦沢沿いの道と合流した。表示があり、一つ前の分岐まで戻って本流沿いに進むと小屋がある事が分かった。
- 樹林帯の中にユーフレ小屋はあった。壁が石で作られ、窓が小さいため中は薄暗かった。外で夕食を食べた。川の流れが気持ちよかった。小屋の宿泊は他に誰もいなかった。
- 翌朝、少し明るくなってから外に出て朝食を採った。川の上流には岩峰が見えた。
- 分岐まで戻り、夫婦沢沿いに右岸を登った。朝日が差し、明るい谷間だった。夫婦岩分岐を過ぎると、左手の夫婦岩からクライマーのコールが聞こえてきた。岩の下部にテントが二張り見えた。
- 急坂を登りきると北尾根に出た。笹がうるさくなり、時には胸のあたりまで来た。朝露でぬれていたので。下半身がびしょぬれになった。ダケカンバがあちこちに生えていた。
- 急坂を登り、1443m峰に達すると待望の芦別岳が見えた。槍ガ岳のようにとがっていた。ピークをアップダウンするにつれ、岩場の尾根になり、北アルプスのような雰囲気になった。やがて、尾根はゆるくなり、お花畑分岐に着いた。お花畑に寄り道した。チングルマの紅葉がきれいだった。
- 最後の急な岩場を登りきると山頂に着いた。登山者が8人いた。大雪山方面には雲がかかっていた。南の方に夕張岳が見えた。富良野盆地の牧草地が黄金色に輝いて見えた。予定よりだいぶ時間がかかっていたので早々に山頂を後にすることにした。
- 急坂を下り、小湿原を通過した。半面山付近から芦別岳を振り返ると、山頂は、やや丸まって見えた。鶯谷付近の急坂を少し急ぎ足で下った。登山口に下りたときは太ももが筋肉痛になっていた。
- 登山口から駅までゆっくり歩いた。途中の牧草地で子供たちが干し草の中でかくれんぼをしていて、いかにも富良野らしいと感じた。