- 狐穴小屋から登っていくと北寒江山に着いた。ミヤマキンバイが多かった。振り返ると以東岳はだいぶ薄くなっていた。寒江山から竜門小屋にかけてはシラネアオイやサクラが多かった。雪庇の解けた後にはカタクリが咲いていた。
- 竜門小屋はちょうど建て替え中で10人以上が働いていた。荷揚げのヘリも何回か飛んで来た。作業をしている人に聞いたら、うまくいって8月いっぱいかかるとのことだった。
- 竜門山の山頂で、この日初めての登山者にあった。日暮沢小屋から登って来たと言っていた。西朝日岳への途中の標高約1700mの小ピークで簡単な昼食を食べた。回りにはハクサンイチゲが多かった。
- 中岳の東側を巻く部分は一面の雪田になっていた。雪も柔らかで傾斜も緩かったので難無く通過した。金玉水の水場は広い雪田におおわれていた。少し上の雪渓から豊富な雪解け水が流れ出ていた。
- 大朝日小屋前で少し休憩した。携帯が通じたので翌日のタクシーの予約をした。
- 荷物を置いて、大朝日岳まで往復した。途中にはサクラが咲いていた。霞がかかってしまい、山頂からの展望はあまり良くなかった。
- 大朝日小屋の宿泊は約20人だった。夜の間に雨が降り出し、風も強かった。
- 翌朝、薄暗いうちから食事をし、明るくなるとすぐに出発した。霧雨が降っていた。風も強かった。
- 銀玉水の上部は一面の雪渓になっていた。最初はゆるいが、下るに従って急になっていった。朝のためか雪が硬く、キックステップでも食い込みが悪かった。横は谷底なので緊張した。時折、風が強くなり、しゃがんでやり過ごした。銀玉水の地面に降り立った時はほっとした。昨日、小屋でピッケルを持っている人を見かけたが、自分ももう一度通れと言われたらピッケルを持参すると思った。
- 小朝日岳から鳥原山の間にも雪渓があり、キックステップを使いながら通過した。ここも滑ると谷底なので緊張した。鳥原山からは小朝日岳が見えた。大朝日岳は雲の中だった。鳥原山の付近ではタムシバが満開だった。鳥原山山頂直下の湿原にはヒキガエルがたくさんいた。水の中をのぞくとカエルの卵がたくさんあった。
- 鳥原山からの下りでは、水場からの登り返しが標高差100mくらいあり、更にアップダウンも多かった。思ったより時間がかかった。朝日鉱泉にはちょうどタクシーの約束時間に着いた。